Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

中朝国境の旅3

2009-06-22 10:42:08 | 中国旅行
3日目は前日月曜休館で入れなかった旅順博物館を見るため旅順再訪。大連駅北側のバスのたまり場で旅順行きバスを見つける。1人7元。約1時間で街の中心部に。タクシーに乗り換え博物館へ。対面の塔の向こうには旧関東軍司令部。

ここには、20世紀のはじめにシルクロードを調査した浄土真宗本願寺派第22代法主・大谷光瑞率いる大谷探検隊が収集した資料、いわゆる大谷コレクションが多くある。高昌国の器や経典、布、仏頭や仏像が展示されている。圧巻は新疆ウイグル自治区トルファンにあるアスターナ古墳群から出土された男女のミイラ。髪の毛やヒゲも生えているのが見える。インド・ガンダーラの仏像や、横山大観など日本の近世、近代の絵もある。
当然中国人の参観客は極めて少なく、ゆっくりと静かに鑑賞できた。
日本人が慰霊のために塔を建てた白玉山は時間がなく割愛。ここも以前は未開放だったという。

再度バスで大連に戻り、前日旅行社に入場券を手配しておいた旧満鉄本社屋へ。陳列館になっている。宿泊していたヤマトホテルから徒歩10分程度だ。資料館には当時の満州各地の駅の写真や、当時の備品など。戦前、戦中から旅順大連には、日露戦争跡地ツアーが結構あったらしい。天井の彫刻やシャンデリアがすばらしい。

満鉄総裁の机と椅子は結構地味だったなあ。壁には初代の後藤新平以下、歴代総裁の写真が並べられている。手前に秘書の部屋がある。ペンキとかは塗りなおしたんだろうけど、きれいに保存されていて、タイムスリップしたみたいだ。

大連賓館には午後3時半までチェックアウトを延長し、午後4時20分発通化行きの始発列車(K7385次)に乗り込む。4人1部屋の軟臥(1等寝台)だ。食堂車はないそうだ。ショック。車内販売が来たので即カップラーメンと缶ビール、ピーナッツ、パンを確保。瀋陽を通り翌朝午前6時33分に吉林省通化に到着予定。


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