森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

今こそ「三かく主義」!

2022-07-15 | 思い・つれづれ
昨日は四姉妹の真ん中二人の姉たちの「誕生祝い」として、四人で食事に行った。
と言っても今回はいつもよりお手頃価格のお店だったが、相変わらず姉妹揃うとお喋りの花
が咲き(笑)、食事からデザートまでの間、近況報告などで時間を忘れてしまう。

グレイヘアになっても忙しく家族のために尽くし、何かにつけて生真面目な妹たちに、長姉
が言う。「歳を取ったら(ねばならない)をやめて、好きなことをしなきゃダメよ」と。
真横に座った姉が「好きなことって何やろ」と自分に問いかけるようにポツリと言った。

私は自分に問うまでもなく「今は(絵を描くことは真剣になり過ぎるから)歌う事かな」と
答えた。姉たちもしばらく考えているようだった。母から「真面目さ」を受け継いだ私たち
は、単なる「娯楽」にはある種の罪悪感を感じて育った気がする。

それでも母には仕事以外に「実益を兼ねた趣味」がたくさんあった。洋裁・DIY・野菜作り
など。そういうことでいつも忙しくしている母の背を見て育った私たちも、それぞれがその
中のどれかを、今は自分の趣味として楽しんでいるように思う。

母は末っ子の私には何も強要しなかった。だけど絵を描くことは子供の頃から度々先生に褒
められていても、職業とすることを良しとしなかったので、進路も堅実なものを選んだ。私
自身、それが当然だと思って何の疑問ももたなかったし、母が大好きだったから、母がダメ
だと言った「動物を飼うこと」もハナから諦めていた。

だけど、今はその母もいないし、食べさせなければならない子供たちもいない。猫だって、
母が生きていたらきっと家で飼うことはなかったと思う。

生前のやなせたかしさんは言った。「徹子の部屋」で若さの秘訣を訊かれ、「絵を描く 詩
を書く 恥をかく」の三かく主義だと。

気付けば、いつの間にか自分もそうしている(笑)
絵を描き、こんな駄文を恥ずかしげもなく晒し、その上歌まで披露して「恥をかく」ことを
おそれなくなった。人生は一度きりだもの。私の失敗なんて宇宙的視野で観たら、ゴミにも
数えられないのだ。

見渡せば、ランチ客でにぎわっていた店内に、いつの間にか私たちだけが残っていた。

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2 コメント

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御謙遜を! (あきらとマドンナ)
2022-07-16 14:21:01
 wildroseさんは、多才で羨ましく思います
恥じではなく、他人に元気を与えていらっしゃるとも思えます。

古いドラマを見ていたら「木の実ナナ」さん・・
マイケルによく似ているなぁ~と今になって気が付きました!(^^)!
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お恥ずかしいですが (wildrose)
2022-07-17 11:23:56
私のように自分のためにやっている人間にとって
ボランティアで活動されているあきまどさん(縮めてすみません;)にそう仰っていただけて
こちらこそ勇気を貰えました☆

そうですね!「年をとっても何かに頑張っているんだぞ」ってことで
誰かが「私だって」と思ってくだされば幸いです☆

木の実ナナさんは、以前ファンの誰かもそうおっしゃっていた記憶があります^^
目がクリっとして、そう言えばダンスもお上手でしたよね!
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