森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

小太郎 16時間の脱走劇(追記あり)

2017-04-30 | 動物
3日前に、またまた小太郎が脱走した。
このブログによれば、恐らくこれで7回目。(ブログ検索で『脱走』で調べた;)
でも、夜を過ぎて翌日まで帰らなかったのは今回が初めてだった。

捕獲までが長かったせいで、あまりの疲労に未だ頭痛が治らないけれど、自分への戒めのために
記録として残しておこうと思う。
木曜日、仕事を終えて家路を辿っていたらふと甘いものが欲しくなり、珍しくコンビニに寄った。
疲れていたせいだろうけど、チョコとレジ横の「げんこつコロッケ」を買った。

家に辿り着き、ヘトヘトの身体でぼんやりと鍵を開けた。すると、何かが家の中から飛び出してい
った。本当に「脱兎のごとく」で、目にも止まらぬ速さで白い塊が逃げて行った。
私が小太郎が逃げたことに気付いたときには時すでに遅く、もう通路の向こうにも姿が見えなかった。
中ドアが開いていたのだろうか。それとも小太郎がこじ開けたのか;
いずれにしても、いつものように用心してそうっと扉を開けなかった私が悪い。

それから何時間もの間、私は小太郎を探し回った。見つけても追いかけずに、傍に来るよう落ち着いた
そぶりで声を掛けると、やはりまた逃げる。そうやって何処にも見えなくなるまで見守り続けた。
お腹は空かなかったが、トイレや水分補給だけはしなければと何度か家に戻った。そして買って帰った
コロッケとチョコを手にして、真っ暗になった外で、立ったままそれを食す。

足や体のあちこちが痛くてだるい。ふと人通りが無くなったことに気付き、一度家に戻ると深夜2時過
ぎだった。これで見つからなかったら、もう今日は諦めようと決めてみたものの、あと一回と、探し回る。
そしてようやく見つけたのは、駐車場の車の下。覗き込む私を観て、「う~う~」と唸り声をあげる。
仕事で疲れて帰ってきて、一度も座らないままこうやって探しているのにと、悲しくなる。

3時。ここまでで、死闘およそ8時間。もう今日は(というか既に日付は変わっていたけど)無理だと
判断し、帰宅した。
顔を洗い、入浴する元気もなく寝床に就いたのは4時。でも玄関やベランダで小さな物音が聞こえるたび
飛び起き、一睡もできず。そして再び朝6時過ぎからまた探し回る。幸い、この日は休日だ。

通路の下に何かいる。「コタだっ」でも静かにさりげなく近づかず見守ること数時間。
そっと離れご飯を用意して待ち構えるが、「うーっ」とやはり唸り声を上げる。

明るくなっても私とは判らないのだろうか。 猫って猫って・・;何ておバカなのと情けなくなる。
いつもはそこが可愛いのだけれど。
 

 

少し前までこんなにのんびりと過ごしていたコタと福のために、やっと完成させた爪とぎ。

 
                       
市販の↑こちらの爪とぎは、猫が爪を研ぐには軽すぎて、我が家の子たちは使わず仕舞い。
でもこのカーブが、作りかけのこの木のカーブに合うと思い、それを真ん中から二つに
カットして中央にはめ込んでみる。
これを、猫部屋と化した旧長女の衣裳部屋に置き、空いたタンスの上のスペースには
緊急時、猫と一緒に避難するときのためにキャリーを一つオープンにして置いたばかり。

 

でも、あの子はこんなにも外の世界が好きなのだ。一回目二回目と、脱走も回を重ねる毎に捕獲まで
の時間がどんどん長くなっている。私にはもう小太郎を家に引き止める体力も自信もない・・。
今日がダメだったら、もうダメかもしれない。そう思いながら、ネットで捕獲を成功させる情報を得
る為に一旦家に戻った。

検索している私の後ろ、押し入れ近くで福太郎がウロウロと落ち着かない様子。
そして、私にも押し入れの中から猫のような小さな声が聴こえる気がしてきた。空耳・・?
それにしては福太郎がますますガリガリ襖の枠を引っ掻き、必死で鳴いて押し入れを開けようとする。
そして、「ここで聴こえるよ」と言わんばかりに私の顏を見つめる。

押し入れに小太郎が居るはずもないのに、私は押入れの襖をあけた。
すると、床のべニアの下あたりにハッキリと小太郎の声が聴こえてきた。
両猫はお互いを呼び合って更に声を大きくしている!

そう言えばコンクリートの高層だけど、この建物には一戸建ての床下のようなものがあるということを
引っ越してきた時に押し入れの掃除をしてくれた母が発見していた。
普通に観れば気付かない程のフラットの床だが、50センチ四方のそこだけ床下収納庫のようにはめこ
み式の床板になっていたので、恐らくこれが床下に通じているのだろうとその時母は言った。

それが一階中央の我が家だけなのか、一階の全戸にあるのか知らないが、気持ち悪いので私は記憶から
そのことを消していたのだ。・・・ただ、それがあるのは反対側の部屋の押し入れだ。

畳替えの時に観た部屋側の床の土台はコンクリートだった。でも押し入れはあまり厚くはなさそうな板
なのだろうか?でなければ、あんなにハッキリと聴こえるわけがない。
私は急いで反対側の部屋の押し入れに行き、上に重ねた重し代わりの大きな荷物をどかして、その蓋に
手を掛け板を外した。すると下には更に分厚い鉄板がはめ込まれていた。それを持ち上げ覗き込むと、
真っ暗のまるで暗渠。でも、だったら危なくて住めるはずもない。よく観ると、微かな光の下に不気味
に盛り上がった土などが見えた。高さは1メートルほどだろうか。

すると小太郎がこちら側に走ってきたのがわかった。「おいで」と呼ぶけれど、幅が狭いからか、恐怖から
なのか、ジャンプできない。
ああ、どうしよう。すると持ち上げていた鉄板が手から滑り落ち、大きな音を立てた瞬間に小太郎はまた
何処かへ逃げて行った。 そしてもう鳴く声も聞こえなくなった。

私はフードと水を手に、床下に通じる穴が通路下にあるはずだと急いで外に向かった。
そしてコンクリートの通路下にいくつかあるネット状の通気口が破られているのを、1箇所みつけた!
しかもそれは我が家の真下の通気口だった。
そこにフードと水を置き、少し離れた場所で待った。「小太郎」と静かに呼ぶと、今度は飛び出してきた。
そして急いでフードに飛びついた。今度はもうハッキリと私が判ったのだろう。でも慌てずにそっと身体に
振れ、夢中で食べているところをガシッと捕まえ、ようやく御用となったのが午前11時過ぎ@@;

いつものようにまた身体を丸洗いされ、ご飯を幾度かに分けて食べた後、いつもよりもっと私の膝から離
れなかった。 そうよね。家が一番だよね? だって家の真下に居たんだものね。
お母さん、フラフラだけどコタがお膝がいいなら我慢するよ(笑)

 

 

 

 

真っ黒だったあんよも綺麗になったね^^;
でも、あの床下のもっと先には本当に暗渠があって、棟と棟を隔てる通路のコンクリートの下には
流れる水の音が聞こえるんだよね(怖っ)もしも隙間からあんなところに落ち込んでしまったら、
帰ってこられなかったはず;

福、有難うね☆ 大好きだよ!
 

 

寝姿がシンクロ・・・・・・・・いつもはあんなに仲が悪いのにね(笑)

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2 コメント

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福太郎くん、お手柄ですねっ! (みなあん)
2017-05-01 00:17:56
それにしても、読んでいるだけで緊迫感と疲労感が
伝わってきて、グッタリです..。
小太郎くん、お願いだからもうやめてっ!!
ママが倒れちゃうよぉ~(号泣)。
しかし、まるでドラマのようなお家の構造に驚きです。
小太郎くんも、ちゃんと真下がわかるんですね。
水の音の件といい、色々な意味で間一髪、一歩間違えば
共倒れになりかねない事態に、8回目がないことを切に
祈ります!
早く疲れが取れますように!!
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グッタリさせてご免なさい^^; (wildrose)
2017-05-01 11:30:18
みなあんさん
いつもながらまとまりのない文章を読んでくださり、有難うございます☆
途中で何回も文章のミスに気付き、一旦やめて再度の投稿になりました~;
私の疲労感まで背負わせてしまってご免なさい;

でも、この建物の構造上の問題は、やはり少し不安です・・・。
この床下には他にも野良ちゃんが出入りしているのかもしれませんから
もし、仔猫などが中に居るまま塞がれてしまってはと、網の破れを報告するのも躊躇します。

それにしても小太郎は、どんな気持ちで我が家に居るのかしらと、今回ばかりは自信を無くしました・・。
体力も知力も日々衰える一方の私を尻目に、
彼はもうすぐ七歳になるのですが、身体能力の高さを誇示するかのように未だ衰えを見せません。

顔は相変わらず細いままですが、画像でも確認できるとおり、
身体は福太郎よりも大きくなりました。
逆にもうすぐ9歳の福太郎は、療法食が気に入らないのか食欲も落ち、
色々と気になるところが多くなりました。

毎日ブラッシングしていても、同時多発●ロに悩まされています。
換毛期のこれからの季節は、お互い、日々毛玉との闘いですね(笑)
連休初めでお疲れの身体を癒すべき所、コメントくださり有難うございました☆

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