森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

主任「警部」モース・・

2019-11-24 | 映画ドラマ
昨夜、仕事から帰ってきて食事を摂りながら録画していた「主任警部モース」を
観た。よく観ると「主任刑事」ではなくて「主任警部」じゃないか!と気づく。

感想はというと・・リマスター版と言うことで古い作品とは予想していたものの
ややガッカリ。古くても良い作品だったら大歓迎なのだが、主人公のモースが、
あの若かりし(作品としてはこちらの方が新しい)頃の彼と、(私が感じる限り)
正反対の性格に見えるし、部下に対してやや傲慢に見える態度もなんだか・・。

 

この左が若かりし頃のモースで、・・・・・・・ 右の画像が旧作だけどその後のモースだとか;
   (画像はどちらもお借りしました)

あのいつも悩み深くてどちらかと言えば内向的で人間臭い、でも勘が鋭く深い考察
により事件を解決に導くモースが、こう変わるとは思えずで。新しく作られた若い
モースのイメージが、古い作品によって壊れそうな気がする。
できるなら、初老を迎えたモースは「刑事フォイル」のフォイル警視正のようであ
って欲しかった; フォイルは私の理想とする「大人の男性」だったのだなぁ・・。

 (以下、以前モースに付いて書いた日記からの抜粋です)

「モース」のキャラクターそのものの魅力もさることながら、ドラマの作りが
映画以上のクオリティーでしっかりとした脚本に基づいていて、一話一話が見
応えたっぷり☆  

また脚本に加え、見事な映像、音楽、それぞれが美しいイギリスの風景と相ま
って、観る側がストーリーにグイグイ惹きこまれていくのです。

モースは、刑事ものの主人公に有りがちな突飛で風変わりなキャラクターとは
違い、純粋に女性に惹かれやすい部分もあったり、死体を直視できない気弱な
部分もあり、どちらかと言えば刑事としては「うだつの上がらない人扱い」を
されています。

というのも、名門の大学で優秀な文学青年ではあったけれど、大学を中退して
畑違いの職場で当初は事務系を担い、彼の誰にも真似できない感性から導き出
される独特の推理が、周囲から相手にされなかったからでした。直属の上司サ
ーズデイ警部補を除いては。

普通は刑事にあまり必要がないかと思われる「音楽や芸術」に造詣が深いモース
の推理は、彼らには理解しがたいものだったからでしょう。私は何よりこの部分
が彼の最大の魅力に感じられます。

彼は感じやすくデリケートで悩み深き青年であり、だからこそ女性にも消極的で
自分から誘うこともほぼしません。だけど多くの男性が「根っこ」の部分で女性
に対して「対等の人間として」観ていない時代にあって(それは現代もあまり変
わりませんが)女性をモノ扱いしません。

そして、自分の弱さをことさら隠そうとはしません。だからこそ少しずつ周囲の
人も彼を好きになっていくのが分ります。誰にも「人に見せない心」があり「感
情」があり、自分と同じように傷つくのだということを、彼は本能で知っている
かのようで、回を追うごとに刑事として成長していくのが分ります。


もちろん、モースは以前と変わらず「聖歌隊」に所属し、物語の随所でオペラや
美しいクラシック音楽が流れるのは同じで、そこだけは好きかもしれない。
でも、洗練されない演出と言うか・・昔はこういう作品もヒットしたのかなとは
思うけど、今の作品があまりにも素晴らしくてガッカリ感は否めず。

それと吹き替えの声優さんも、横内正さんの声があの主役の初老の人には合って
いるかもしれないけど、音声を英語で聴いてみると若いモースの吹き替えの方と
それほど違和感なく聴けた。 あれ?横内さんの声って素敵なのだろうけれど、
悩めるモースに比べて自信満々で、個性が強すぎるのかな・・なんて。

用事をしながら少しずつ、最後まで視聴したつもりがラストで寝ていたという・・
モースを観る時にはあり得なかった退屈さだったかも;
さて、今日も仕事に行ってまいります!(しんどーい;)

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