森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

子供の貧困・・・

2014-08-27 | 思い・つれづれ
少し前、NHKの番組で「子供の貧困」を取りあげていた。
先進国の日本で今、6人に一人の子供が満足に食事もできない程の
極貧状態にあるという衝撃の報道だった。
特に母子家庭においてその傾向が顕著だという。

母子家庭という言葉を耳にするたび、封印していたあの頃の自分の
気持ちを思い出してしまう。子供たちに「惨めさ」を味わって欲しくな
くて、「ふつう」に暮らそうと気を張っていた頃のこと・・。

私が正式離婚したのは既に長男が二十歳過ぎたころだったけれど、
別居したのは下の子供が5歳、真ん中が8歳、そして長男が11歳
だったので、事実上長い間「母子家庭」だったことになる。
写真屋に勤めていた私は、同僚の女の子たちには打ち明けていたけ
れど、ちょっとアブナイ(笑)店長にはそのことを隠していた。

途切れがちだったけれど、夫から僅かな養育費紛いのものを受け取り
家からほど近い場所だということで選んだパートの収入だったにも拘
らず、我が家では食事に不自由することや明日の暮らしを心配するこ
ともなく生活できていた。 もちろん何不自由なく暮らせたわけでは
なく、子供たちには何かと辛い思いや選択をさせたとは思う。

母が家庭菜園で作った野菜を届けてくれたり、姉たちも何かと気にか
けてくれたりと、物心両面で支えてくれていた。何度断っても母が年
金から少しずつ援助してくれたそのお金は、全部貯金に回してやりく
りできていた。 本当に恵まれていたと、心から感謝している。


長い間、一人で子供たちに関わることや、家庭のあれこれを決断して
きた。時には理不尽に責められ信念がぐらつきそうになったこともあ
るけど、私にはそれが精いっぱいだった。30代半ばで一人で育てた
のだから完璧にこなせたとは決して思わないけど、今は子供たちには
理解できないことも多いかもしれないけれど、お母さんも大変だった
んだろうな・・くらいには、いつか思ってくれればいい(笑)
 
出来ることならば子供に負担をかけない人生で終わりたい。
長男は家を離れて久しく、もう戻ってこないと思うし、娘たちもそれ
ぞれの人生を歩むことになるだろう。三人がそれぞれに自分の幸せを
掴んでくれれば嬉しい☆

50歳弱まで働き、好きな事を仕事にしたくて模索していたこれまでに
僅かな貯金も尽きて、今また長いブランクから仕事に復帰した私。
一緒に入社した40歳の女性が研修途中で倒れ、そのまま出社しない。
パートの同僚たちは一体なぜこんな仕事に就いたのだろうと思うほどに
高学歴・高スペック。資格を生かして働いていたにもかかわらず、辛い
目に遭ったのだろう「いろいろあったんです」と26歳の男の子が言う。
就職難民はここにも流れてきているなぁと実感。

タイトルに挙げた子供たちの貧困の理由の一つに男性(父親)の就職難
もあるという。 母子家庭のみならず、父子家庭にも助けは必要なのだ
と思う。この実態を見過ごすわけにはいかない。
過酷な仕事しかないから子供を放置し荒んでしまう親もいる。
成長期の子供たちがひもじい思いをしていて何が「先進国」と言えるの
だろうとやり場のない怒りが込みあげる。


年輩者も年金を貰うまでが遠くなった代わりに65歳定年制を打ち出し
制度だけ与えられたものの、実際は体力的にもスキル的にも甘くない。
中身の伴わない枠だけのものだったりで、辞めざるを得ないような事態
に追い込まれる・・。
年令に見合った仕事なんて「見つかれば奇跡」だと今は思う。

職場ではなぜか私だけ静脈認証に時間がかかるので、ネットで調べて
みたら、どうやら血流の問題や血栓なども関係あるのではというアド
バイスが;体力的にいつまで持つか・・今はそれだけが心配(苦笑)

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