森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

シッポちゃんが消えた・・・

2011-04-24 | 動物
先週の日曜日
いつもの時間、シッポの餌やりに行ったけど
待っても待っても来ない。

これまでも、たまに来ない日はあったけど
翌日には必ずいつもより早い時間に、
駐輪場に停めてあるバイクのカゴの中で
ちょこんと座って私を待っていた。

あの、後ろから私の脚をポンと叩く、私にだけ強気な態度も瞳も
高く小さな鳴き声も、可愛くて愛しくて
余程のことがない限り、外出先からも急いで帰って、
3年以上、毎日シッポに会いに行った。

先週の水曜
小太郎の去勢手術の日はやむなく娘にそれを頼んだ。
小太郎を朝、病院に預けて麻酔から醒める時間まで、
近くで7時間暇つぶしをしなければならなくて
川沿いのオープンになったカフェで、一息入れながら
「今日も来なければ4日」と、不安で心が重たくなるのを
振り払う。けれどもすぐにまた、心の中にそれが渦巻く。

やっと手に入れた貴重な時間を楽しめず、
こともあろうか百均で、何時間も費やした。
不安は的中し、昨日でシッポが姿を消してちょうど一週間になった。

すでに、何人ものご近所の知り合いにも声を掛けて回ったし
通りがかりの犬を散歩させている人にも尋ねた
道路沿いのお店の人たちや、生まれた場所のアパートのベランダの下
その家に住んでいる人にも訊いてみたし、
恐ろしくてできなかった「飼い主不明の動物の死体を処理する」
環境局にも、最後には問い合わせた。

「その頃にその近辺で、そのような特徴の動物を回収した記録はありません」
そう聴くまで、私の心臓は壊れるかと思えた。

先週の土曜日に会った時、私は7時からの会合のために
いつものようには遊んでやれなくて、「おばちゃんは
今日は忙しいから、もう帰るね」と声を掛けた。

公園の砂の上でごろんごろんしていたシッポは
キョトンとした顔で私を見上げて、それから
バイバイする私の姿を、じっと見つめていた。

何度振り返っても、こちらを見ていたあの日が
どうか私が最後にシッポを見た日になりませんように。
これからだって毎日、いつもの時間にシッポのご飯を持っていくから
絶対、帰ってくると信じて待っているから



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