森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

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2007-08-20 | 雑貨インテリア
私たち日本人が苦手な事は、「トータルにモノを見ること」かもしれない。
政治の場でも、問題が持ち上がる都度、場当たり的な処置を施しただけで
根本的な解決法を見いださないまま放置するから、先々とんでもない
事態が起こる。

企業にしてもそう。
目先の利益しか見てないから、消費者の立場になって考えるなんて
実際は殆どない。一番信用を失ってはいけない相手は、取引先でも
銀行でもなく消費者だということを知らないのかもと疑う程だ。

それは教育にも保険制度にも、全てに当てはまる。
問題は、想像力の欠如なのだ。先のことを考慮して作られたはずが、
本当は全くそういう仕組みではなかったということも、
最近は次々に明るみになってきた。

そういう国民性は、街並みなどを見ていても顕著。
例えばエーゲ海に面したどこかの国のように、屋根の色や外壁の色に
規制を設け全体が海の色と調和するように考えられていたりすること
など、この国ではあり得ない。

個々のモノは美しくデザインされていても、それらを調和させるためには
やはり何らかの法則に基づいていなければならないけど、
それを決定できるのは国の機関だったり自治体だったりするので、
そういう組織のトップには絶対と言っていいほど「感性」の
鋭い人はいない。
故にデザインはいつも、どう目立つかだけが重要になり美観は容易く損なわれる。

だけど企業単位なら、トップの采配次第でそれができるような気がする。
私たちはモノを買うときに何を基準にするだろう?
もちろん、使い勝手・機能性・食品なら美味しさを重視する人が殆どだ
ろうけど、その上に環境に配慮され安全であり且つ、リビングなどに
置いても妙に浮いて見えたりしない、インテリアに溶け込むデザインで
あれば、私は間違いなくそっちを選ぶ(笑)

無印良品などは、その点かなり昔から頑張っていると思う。
キッチン用品、収納グッズ、ファブリック類、ボトル類など、どの商品を
組み合わせてもそれぞれが主張し過ぎずスッキリ見えるので、
発足当時から愛用しているものも多い。

他の企業でも、未だにカラフルにすれば目立ち、売れる、という前時代的な
発想での商品作りをしているなら、消費者の意識からかなりズレていることに
気付いて欲しい。
「PLUS1リビング」でも「雑貨カタログ」でもいいから、今すぐ
読んでみることをオススメしたい(笑)
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