「急ですが、明日夜にUFOを観に行っていいですか?」
「急ですが、明日ならたまたま大丈夫です」
「ありがゴールド!!」
「ちなみに山小屋の宿泊者は、ゴールド・マンさん1人です。」
「それは喜んでいいのか、ブラックホールですね。。。」
19時頃に西丹沢ビジターセンターにバスで到着して、車がわんさかありワイワイ盛り上がっているキャンプ場を尻目に、暗闇の登山道にレッツゴールド。
「闇があるから光があるんだ!」
「暗闇の中は目で見るんじゃない。皮膚で感じるんだ!」
鼻唄を歌って調子に乗って道から落ちると、
「落ちたら、またはいあがってくればいいだけのこと!」
月夜が美しい日に降り注ぐ数々の金言。
たまにはこういう時間も必要なようです。
21時ちょっとに約1600m地点にポツンとある山小屋「青ヶ岳山荘」に到着。
UFOが見やすいようにと天井をあえてつけなかったと思い込んでいるウッドデッキに寝転んで、
「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム、いでよ、ユーフォー」
と唱えると夜空をヒュッと流れる一筋の光。
「おっ!流れ金星!10月22.23日の西丹沢縦断トレッキングイベントに人が来ますように!」
「そういうところは現実的なんですね。。。」
「いや、まだほとんど人が集まってなくて。。。生活がかかってますので。。。」
UFOが見やすいようにと数十年前から作られたと思い込んでいるデッキに座って夜空を眺めること数分。。。
「今日のUFOの運行はお休みのようです。お腹が空いたのでUFO食べてゴールド・マンは金星に戻りますね。」
「。。。」
つづく