大菩薩の奥にある山小屋を営む仙人。
70代中盤を過ぎ、麓にある家から小屋まで登る時間が増えてきて衰えを感じてきたようです。
以前、イベントで山小屋に泊まると、
「いつも来てくれる僕と同じ歳の女性たちは、なんであんなに元気なの?」
と不思議そうに聞かれ、
「自分の健康を自分で守る方法があり、それをやっているからですよ!いつか案内しますよ!」
と答え、時間だけが過ぎていきました。
「マグカップできました」
仙人から連絡をもらいました。
(前回宿泊の際に仙人がほぼ手作業で作るマグカップが人気で売り切れになっていて、参加者が購入できずお願いしてありました。)
ほぼ同時に翌日の仕事がキャンセルの連絡を受けました。
「いつかは今だ!」
と天の声が聴こえ、電車に飛び乗り麓の家に押しかけました。
「これは寝るだけで背骨が整い、背中が楽になりますよ。そして、こちらは座るだけで骨盤が整い、歩くのが楽になりますよ。」
「本当だ!身体が軽くなる!」
自分一人でできる身体を良くする方法を伝えると、変化を敏感に感じ取る仙人。
コーヒーを淹れながら、色々と想い出話しをしてくれました。
その一つ、夜に山小屋へ向かう際にヘッドランプの明かりが切れてしまったことがあるそうです。
真っ暗闇の中、どうやって登ったのか聞くと、
「3つのあかりがあるから大丈夫だった。月のあかり。星のあかり。地球のあかり。」
宇宙や地球の恩恵を受けて生きているようです。
「地球を旅立つ最後の日までマグカップを彫り続け、山小屋をやってくださいね!」
「まったく人使いが荒いねー」
「また夏か秋くらいに山小屋に行きますから!」
PS 天の声が聴こえて向かった大菩薩の麓。10数年前にチベットでヤマンタカと言う神様を知り、名前が似ているので勝手に私の守り神にしています。なんの偶然か分からないけど、「大菩薩峠血風録ヤマンタカ」という本も出て、縁を感じてます。