最上の自然

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クラサワメクラチビゴミムシ属×4種?

2019-05-03 03:01:58 | オサムシ・ゴミムシ

クラサワメクラチビゴミムシ属(同条件で撮影して切り張り)
左から柏崎市産・長岡市産・魚沼市産・糸魚川市産

2017年に初めて採集したメクラチビゴミムシの仲間。
去年はほとんど掘りに行けなかったが、今年は気合を入れて掘りまくってます!
掘り採集ではオオズナガゴミムシとメクラチビゴミムシがメインになるが、メクラチビは最近やっとなんとなくつかめてきた気がする
オオズはまだまだ勉強中で、いまいちパッとしない…。そもそもの個体数も少なそうだけども。

メクラチビゴミムシと呼ばれる盲目のゴミムシはいくつかの属があるが、今まで自分が採集したことがあるのは全てKurasawatrechus属で代表的なTrechiama属(県内にも生息している)は未だに未採集。
Kurasawatrechus属は比較的浅めの場所にも入っているので採りやすいが、Trechiama属はもっと深くにいるのだろうか?出せる日は来るのかな

さて、県内で記録されているクラサワメクラチビゴミムシ属は3種。
・キョウコメクラチビゴミムシ[K. kyokoae] 五泉市(旧村松町)大沢鍾乳洞
・ヨネヤマメクラチビゴミムシ[K. endogaeus] 上越市(旧柿崎町)米山
・フクガクチメクラチビゴミムシ[K. grandis] 糸魚川市(旧青海町)福来口鍾乳洞

それぞれの同定は自分ではさっぱり。交尾器を抜いてみても自分の手持ちの顕微鏡ではよくわからない
産地の場所から想像すると柏崎市産(米山の反対側)はヨネヤマメクラで糸魚川市産(タイプ産地からは直線距離で約5km)はフクガクチメクラと思っているがどうだろう。
他のものは距離的にも別種の可能性が高いと思うが、特に長岡市産は前胸背板の後ろが幅広く、鞘翅の肩が張っていて中々特徴的かと思う。そして黒い!
魚沼市のものも前胸背板の前の突出が弱く、鞘翅もずんぐりしている。これらはまだまだ見た数が少ないので、とりあえずは色々な場所で掘り出して標本の蓄積に努めたいと思う。
現在自分で確認している場所は柏崎市(5ヶ所)、長岡市(2ヶ所)、魚沼市(1ヶ所)、糸魚川市(1ヶ所)。

近県の分布状況から、おそらく村上から糸魚川まで広く分布しているので、県内広い範囲で探してみようと思う。
草が少ない今のうちに一気に攻めなければ!!

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