前に「ナガアシドロムシ類」として書いた記事。
その中で、本州にはキベリナガアシドロムシとツヤナガアシドロムシが分布しているということを書いた。
書いたときは「新潟県のドロムシ類」を入手していなかったので、新潟の分布はわからなかったが、見てみるとキベリナガアシは記録されていた。
が、ツヤナガアシの記載が1963年、「新潟県のドロムシ類」が出たのは1961年。
ツヤナガアシのパラタイプに新潟県のもの(9産地264個体)が使われていることから、「新潟県のドロムシ類」の中のキベリナガアシはツヤナガアシのことだと思われる。
「福岡県のヒメドロムシ」でも本州中部以北での確実な記録は無いとしている。
ツヤナガアシとキベリナガアシの区別点は前回も書いたが、「福岡県のヒメドロムシ」によれば確実な区別点は前胸背の隆起とされている。
以下、「福岡県のヒメドロムシ」から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/23/80995c0245ab1d1047faa1646faa818d.png)
上がツヤナガアシドロムシ
下がキベリナガアシドロムシ
この文献はWeb上に上がっているので写真を出しても問題ないと思ったが、なにか問題があるようならお教えください![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0200.gif)
「福岡県のヒメドロムシ」ではJeng and Yang(1998)による再記載を元に区別したと書いてあったが、最近その文献を入手したところ、ツヤナガアシとG.montanus(台湾に分布)の前胸背の隆起を比較した画像はあったが、キベリナガアシとツヤナガアシを比較した画像は入っていなかった。ちなみにこの文献は全部英文…。いつになったら内容が理解できるのか![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0208.gif)
さて、問題の最上産のキベリナガアシと思われる個体↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/d2/c5a9ad1e7f39474e30ba31717452053f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/64/fe8be4e84f17a65b00dd7fca5e2a0cb6.jpg)
2011,6,18採集 山形県最上群産(若干前のめり)
これは前回の記事の写真。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/0c/eccb335ad550ceb87a2816ddf6f232ef.jpg)
両方とも山形県最上群産。下の個体はほぼ間違いなくツヤナガアシだと思われる。
私が撮った写真はボケてたり、汚かったりもしますが、なんとか輪郭はわかるはず!
今回は採集した場所も川幅の広い中流域だったので、その辺りからもちょっと期待している![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0209.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/aa/40fa9e914cd47e1245c0c6922f4ca917.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/ca/96f99537ff310c78da810bc2827c21d5.jpg)
その後、再度採集に行ったが追加は出来ていない![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
参考文献
緒方 健・中島 淳(2006)福岡県のヒメドロムシ.ホシザキグリーン財団研究報告,(9):227-243.
Ming-Luen Jeng and Ping-Shih Yang(1998)Taxonomic review of the genus Grouvellinus Champion (Coleoptera:Elmidae) From Taiwan and Japan.Proc.Entomol.Soc.Wash.,100(3):526-544
野村 鎮・馬場 金太郎(1961)新潟県のドロムシ類.昆虫学評論,13(1):27-34.
その中で、本州にはキベリナガアシドロムシとツヤナガアシドロムシが分布しているということを書いた。
書いたときは「新潟県のドロムシ類」を入手していなかったので、新潟の分布はわからなかったが、見てみるとキベリナガアシは記録されていた。
が、ツヤナガアシの記載が1963年、「新潟県のドロムシ類」が出たのは1961年。
ツヤナガアシのパラタイプに新潟県のもの(9産地264個体)が使われていることから、「新潟県のドロムシ類」の中のキベリナガアシはツヤナガアシのことだと思われる。
「福岡県のヒメドロムシ」でも本州中部以北での確実な記録は無いとしている。
ツヤナガアシとキベリナガアシの区別点は前回も書いたが、「福岡県のヒメドロムシ」によれば確実な区別点は前胸背の隆起とされている。
以下、「福岡県のヒメドロムシ」から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/23/80995c0245ab1d1047faa1646faa818d.png)
上がツヤナガアシドロムシ
下がキベリナガアシドロムシ
この文献はWeb上に上がっているので写真を出しても問題ないと思ったが、なにか問題があるようならお教えください
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0200.gif)
「福岡県のヒメドロムシ」ではJeng and Yang(1998)による再記載を元に区別したと書いてあったが、最近その文献を入手したところ、ツヤナガアシとG.montanus(台湾に分布)の前胸背の隆起を比較した画像はあったが、キベリナガアシとツヤナガアシを比較した画像は入っていなかった。ちなみにこの文献は全部英文…。いつになったら内容が理解できるのか
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0208.gif)
さて、問題の最上産のキベリナガアシと思われる個体↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/d2/c5a9ad1e7f39474e30ba31717452053f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/64/fe8be4e84f17a65b00dd7fca5e2a0cb6.jpg)
2011,6,18採集 山形県最上群産(若干前のめり)
これは前回の記事の写真。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/0c/eccb335ad550ceb87a2816ddf6f232ef.jpg)
両方とも山形県最上群産。下の個体はほぼ間違いなくツヤナガアシだと思われる。
私が撮った写真はボケてたり、汚かったりもしますが、なんとか輪郭はわかるはず!
今回は採集した場所も川幅の広い中流域だったので、その辺りからもちょっと期待している
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0209.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/aa/40fa9e914cd47e1245c0c6922f4ca917.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/ca/96f99537ff310c78da810bc2827c21d5.jpg)
その後、再度採集に行ったが追加は出来ていない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
参考文献
緒方 健・中島 淳(2006)福岡県のヒメドロムシ.ホシザキグリーン財団研究報告,(9):227-243.
Ming-Luen Jeng and Ping-Shih Yang(1998)Taxonomic review of the genus Grouvellinus Champion (Coleoptera:Elmidae) From Taiwan and Japan.Proc.Entomol.Soc.Wash.,100(3):526-544
野村 鎮・馬場 金太郎(1961)新潟県のドロムシ類.昆虫学評論,13(1):27-34.