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最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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キスジミゾドロムシ

2011-08-19 12:52:13 | ヒメドロムシ

キスジミゾドロムシ Ordobrevia foveicollis
2010,7,20採集 山形県最上郡産

大きさ3.0mm~3.3mmの比較的大きなヒメドロムシ。
中流~下流に生息している種類。水田などの止水域でも生息しているという話もありますが、私は未確認です。

一昨日の記事にも書きましたが、主な生息環境は不明。抽水植物の根ぎわで採れた記録などはあるようですが、どこでもまとまって採集されることは無いようです。
その反面、灯火には多数が集まり、多い場所では一晩で何百頭と見られることもあります

ゴトウミゾドロムシ

2011-08-18 11:20:53 | ヒメドロムシ

ゴトウミゾドロムシ Ordobrevia gotoi
2011,8,16採集 山形県最上郡産

大きさ1.9mm~2.0mmのヒメドロムシ。
上流~中流まで広く生息している種類だが、どの場所でも個体数は少なく、あまりまとまっては採集できない。

主に砂礫から採集されるが、生息地によって?好む場所が違うようで、水深のある流れの速いところの大きな石の下から採れたり、浅く緩やかな流れの拳ほど石の場所で採れたり、砂が溜まっているところで採れたりと、ここにいる!というところがはっきりしない。
どんな環境でもいるかと言えばそうでもなく、その場所によって採れるところと採れないところがあるように思う。

ヒメドロ採集(2011/8/16)

2011-08-17 11:02:13 | ヒメドロムシ
最近は日中に時間が取れず、ヒメドロの採集にいけていませんでした
そこで「パンがなければお菓子を…」では無いですが、「日中がダメなら早朝に行けばいいじゃない!」ということで早朝に採集に行くことにしました。
5時に目覚ましをかけていたのですが、4時半に起床。寝ぼけながらゆっくり準備をして、採集地到着は6時前でした

今回の採集地

橋の上から。流れは比較的緩やかで、水が淀む場所も多い。今回の採集のメインは真ん中の細くなっているところでした。

ここはあまり種類は採れず、
・ツヤナガアシドロムシ[Grouvellinus nitidus] 1ex.
・ホソヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria gotoi] 2exs.
・ヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria brevis] 1ex.
・ツヤドロムシ[Zaitzevia nitida] 3exs.
の4種7頭を採集。

久々の採集で腕が落ちたのか、この場所が良くないのかヒメドロムシの種類、数共に少なかった
この場所は昨年4月にヤゴを採集した場所だったが、そのときはヒメドロムシの仲間は見つけることができていなかった。
ここではニホンカワトンボ・ダビドサナエ・オナガサナエ・コヤマトンボ・コシボソヤンマのヤゴを確認していたが、それら全てが今回も確認できた。
7時前まで1時間ほど採集していたが、冷えたのかお腹の調子が悪くなってきたので、一旦中断。
しばらくして調子が良くなったので、次の場所へ…。


今回の採集地(その2)

さっきのところの上流。全体的に浅く、深いところでも30cmほど。石は拳~拳より少し大きめくらい。流れは比較的緩やか。

ここはでは、
・ゴトウミゾドロムシ[Ordobrevia gotoi] 1ex.
・キスジミゾドロムシ[Ordobrevia foveicollis] 1ex.
・マルヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria ovata] 1ex.
・ヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria brevis] 10exs.
・ツヤドロムシ[Zaitzevia nitida] 8exs.
・ミゾツヤドロムシ[Zaitzevia revalis] 1ex.
の6種22頭を採集。

ここでもヒメドロムシはパッとしない結果に。久々に水中からキスジミゾドロが採れたのはうれしかったが、どうもどこにいるのかいまいちはっきりしない。
今までに4頭水中から採集しているが、砂礫かき混ぜで2頭、水中の木片(5cm*5cmくらい)から1頭、そして今回のものも砂礫。
砂礫からがほとんどだが、メインではなさそう。有機物が多いところを好みそうなんだけど実際は???


今回は2ヶ所とも1時間弱の採集で、全然時間が足りなかった。(自分にとっては)
やはり1ヶ所で3時間はほしいなぁ。

マルヒメツヤドロムシ

2011-08-16 10:38:34 | ヒメドロムシ

マルヒメツヤドロムシ
2011,5,27採集 山形県最上郡産

大きさ1.1mm~1.4mmのヒメドロムシ。
本種もこの辺りでは最小クラスだが、横幅があるため、意外と大きく見えることが多い。
生息域は広く、源流~中流まで様々な環境で確認しているが、個体密度は低いようでまとまって採れることは少ない。

砂礫で見られることが多いが、植物の根など様々な環境で見られる。

ヒメツヤドロムシ

2011-08-15 10:38:02 | ヒメドロムシ

ヒメツヤドロムシ
2011,6,18採集 山形県最上郡産

大きさ1.4mm~1.5mmのヒメドロムシ。
本種も最小クラスの一種。上翅が橙色で縁が黒くなるのが特徴です。
上流~中流に見られるが、近縁種のホソヒメツヤドロムシよりも若干下流寄りに生息しているように思う。

本種も砂礫を好み、川底をかき混ぜると採集出来る。

ツヤヒメドロムシ

2011-08-13 10:33:57 | ヒメドロムシ

ツヤヒメドロムシ Optioservus nitidus
2011,6,4採集 山形県最上郡

大きさ1.5~1.7mmのヒメドロムシ。
山形県がタイプロカリティーのヒメドロムシで、上流~中流に生息している。

砂礫に多く見られるが、少し泥っぽいと見られない。
生息地での個体数は多い。

近縁種にヨツモンヒメドロムシ[Optioservus rugulosus]というものがいるが、最近はツヤヒメドロムシのシノニムとなったとか??ヒメドロムシの分類はよくわかりません

ホソヒメツヤドロムシ

2011-08-12 11:17:52 | ヒメドロムシ

ホソヒメツヤドロムシ Zaitzeviaria gotoi
2011,6,4採集 山形県最上郡産

大きさ1.2mm~1.4mmのヒメドロムシ。
このあたりで見られるヒメドロムシの中では最小クラス(最上ではほぼ同じ大きさのものがあと2種生息している)
広範囲に見られる種類で、上流~中流まで広く見ることが出来る。しかし、昨日のツブスジドロムシがいるようなところでは確認していない。

砂礫に多く見られる種類で、個体数も多い。しかし、網の目(1mm)にすっぽりと入っているものも多く、かなり採りこぼしがある模様。

広範囲に見られると書いたが、なぜか長岡では採れていない。ほぼ同じ大きさの2種は採れているので見逃していると言う事もなさそうなんだが…。新潟県内では広範囲で記録はされているようです。

ツブスジドロムシ

2011-08-11 10:26:35 | ヒメドロムシ

ツブスジドロムシ Paramacronychus granulatus
2011,6,3採集 山形県最上郡産

大きさ2.4~2.7mmのヒメドロムシ。
源流の水量が少なく、水温が低いところに生息している。
今のところ、確認地点は3ヶ所だけだが、この辺りでは各地の沢に生息していそう。

落ち葉や枯れ枝があるところで採れる感じがするけどどうだろうか?

ヒメドロ採集(2011/6/18)

2011-06-29 09:11:41 | ヒメドロムシ
今回の採集地。

小さな沢。流れはあまり強くなく、石は拳ほどの物がほとんど。川縁にはツルヨシが生えている。

この場所から100mほど下るとすぐに最上川と合流する。

ちなみに見えている場所からは何も採集できず。

ここでは
・ツヤヒメドロムシ[Optioservus nitidus] 3exs.
・ツヤナガアシドロムシ[Grouvellinus nitidus] 1ex.
・ホソヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria gotoi] 2exs.
・マルヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria ovata] 1ex.
・ヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria brevis] 1ex.
・ミゾツヤドロムシ[Zaitzevia revalis] 16exs.
の6種24頭を採集。

何の変哲もない結果でしたね

幻への挑戦(2011/6/11) その2

2011-06-27 10:44:20 | ヒメドロムシ
昨日の続きでさらに上流へ。
この橋の場所から環境が少し変わり、大きめの石が多くなり、川が開けた感じになる。

少し瀬のようなところもあるが、大体は流れが非常に緩やかなところ。

川底の護岸は少ないが、脇の部分は部分的に護岸されている。

それでもツルヨシの根が露出して砂が溜まっているところもあるので、そのようなところを重点的に採集していくが…。


結果は、
・ゴトウミゾドロムシ[Ordobrevia gotoi] 8exs.
・ツヤヒメドロムシ[Optioservus nitidus] 2exs.
・ツヤナガアシドロムシ[Grouvellinus nitidus] 13exs.
・ヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria brevis] 3exs.
・ツヤドロムシ[Zaitzevia nitida] 1ex.
・ミゾツヤドロムシ[Zaitzevia revalis] 3exs.
の6種30頭と
・ムナビロツヤドロムシ[Elmomorphus brevicornis] 13exs.
が採集できたのみ。
結局セマルヒメドロもアカツヤも採集は出来ずまぁ予想通りです

今回は目標としていた2種類はダメでしたが、他の種類で気になったものはゴトウミゾドロとツヤドロムシ。
これら2種は「新潟県のドロムシ類」ではツヤドロムシの記録自体無く、ゴトウミゾドロは黒川での記録がなかった。
文献内での正確な採集記録は出てきていませんが、今回の採集場所は馬場金太郎先生は何度も採集していたはずで、セマルヒメドロのパラタイプを見ても7月だけで4回は採集していることがわかる。その他文面からは3月下旬に採集していることもわかるのでおそらく通年採集していたものと思う。
それでもこれらの種の記録がないのは護岸工事の後に増えたのだろうか?人により採集方法による偏りもあるとは思うが、私よりも細部を調べていると思うので居たものが採れなかったとも考えにくい。
特にゴトウミゾドロは比較的個体数も多く採集できたので、護岸工事により小石や砂が溜まるようになり個体数が増えたのだろうか?
いずれにしても元の環境がわからないのでなんとも言えませんけどね

この日は朝の6時採集を開始して、車に戻ってきたのが午後の1時過ぎ・・・。7時間も川に入っていた。
それでこの成果ですから、この川はヒメドロムシが非常に少ないと思う。決して採集がへたっぴなのではなく!

この後は地図を見るとさらに上流に行く林道があったので行ってみるがゲートがあり入れず。
それならと他の沢を調べるもヒメドロは何もいず。ムカシトンボが飛んでいたが、水網だったので網の反しが出来ずに逃げられた



今度は7月下旬くらいに再挑戦かな?