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最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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エゾゲンモ再確認

2015-07-01 23:09:28 | 水生昆虫
最近は梅雨に入り、天気が安定しない新潟県。
先週末も降ったり止んだり降ったりという天気。
そんな天気なのでカミキリは諦め、水生昆虫に焦点をあてることに。
川は危ないので自動的に止水域になるが、今の季節は端境期。この前の週もゲンゴロウ類は幼虫ばっかりだった。
なので、幼虫を確認して繁殖地かどうか見極めようと2年前に見つけたエゾゲンモの産地へ行ってみることに。


こんな場所。水深は浅いが泥は結構深い。

右側の縁から掬おうと足を入れるとなにやらモゾモゾ動いてる。

エゾゲンゴロウモドキ Dytiscus marginalis czerskii

網を入れずに採れてしまった
しかし、もうボロボロの個体。オスなのにあの光沢がまったく無いし、黄色の縁取りもくすんでる…。


腹面も黒っぽく変色していた。
今回は採集がメインではないのでリリース。

その後、成虫は入らなかったが、幼虫はそこそこ確認できた。





令期がばらばらなので結構だらだら生むタイプだろうか?
30分ほどで10頭以上確認できたので現段階では安定したいい産地になるのかな。

この日は他にはぱっとせず終了した

筋無しの♀!

2015-06-15 23:43:06 | 水生昆虫
先日載せた池で採れたエゾゲンゴロウモドキの雌。通常は鞘翅にはっきりとした筋が出るが、稀に雄のように筋が無いものが出る。

先日FBに載せた画像の使いまわし…現物は今現在、アセトンに浸かってます。

北海道、山形県と筋がないものを採集して、次は新潟だ!と気合を入れていたら今年初のエゾゲンモがこの個体。
しかも新産地で、おそらく日本の西限だと思われるものというおまけ付き。

今年はすでに大分運を使ってしまったのか、最近は不調気味
そろっと流れを変えていきたいと思う今日この頃

オオコオイムシ

2015-05-18 23:40:06 | 水生昆虫
最近更新が滞ってますが、生きてます。
採集もきちんと行っているのですが、今は水生昆虫に燃えているので、生き物の写真はほとんど撮ってません
池や川の写真はいっぱいあるので、今後は備忘録も兼ねながら、採集した場所と採集できたものも紹介なんかをしていければと思ってます。
写真はまだ整理中なので過去の写真から…↓



オオコオイムシ
2015年4月 新潟県

県内では低地から山地まで、田んぼから池沼まで幅広く見られる水生カメムシの仲間。
写真のものはカエル撮り中に田んぼで見つけたもの。

似ている種類にコオイムシがいるが、こちらは県内では私はまだ未見。
記録は散見されるが、本物は一体どれくらいだろうか?
オオコオイと区別して記録している場合もあるが、主な区別点は体長のみのようなものも見られ、疑問な記録も結構ある…。
その一方で、きちんとした記録もあるので、確実に分布はしている模様。
今年は何とか見つけたい!

コガムシ

2014-11-22 23:34:25 | 水生昆虫

コガムシ
2012年8月 新潟県

田んぼやため池、河川の淀みなどで見られる中型のガムシ。
レッドリストに載っている地域もあるが新潟県では非常に普通種で、圃場整備された田んぼでも見られるため、そこらへんの外灯下によく落ちている。

写真のものはヒメドロムシ採集中に見つけた甲羅干し中の個体。

カノシマチビゲンゴロウ

2014-03-19 09:00:27 | 水生昆虫

カノシマチビゲンゴロウ Oreodytes kanoi
2013年8月採集 新潟県産

またまた流水性のゲンゴロウ。標高の高い河川の上流部にのみ生息している。

雌雄で上翅末端の形状が大きく異なり、雄では膨らむ程度だが、雌では広がった上に棘まである。
なので、上の写真は左が雄で右が雌。色彩も異なっているがこれは個体差で、通常は雌雄共に黒っぽい。

ヒメシマチビゲンゴロウ

2014-03-18 09:38:46 | 水生昆虫

ヒメシマチビゲンゴロウ Nebrioporus nipponicus
2013年8月採集 新潟県産

本種も流水性のゲンゴロウで、河川の上流~中流域にかけて生息している。

確認場所はまだ2ヶ所のみで、しかもそれぞれ1個体のみと中々に得がたい種。
県内では近縁種のコシマチビゲンゴロウの記録もあるが、コシマチビゲンゴロウは九州にしか生息しないことになっているので、この記録はおそらく本種のこと。(ヒメシマチビとコシマチビは昔は同一種だった)
この記録と自分の採集記録を合わせると、上・中・下越で確認されていて、広く浅く生息しているものと思われる。

チャイロシマチビゲンゴロウ

2014-03-17 09:39:59 | 水生昆虫

チャイロシマチビゲンゴロウ Nebrioporus anchoralis
2013年8月 新潟県

本種も流水性のゲンゴロウで、河川の上流~中流域にかけて生息し、流れの緩やかな場所で見られることが多い。

"シマチビ"と名の付くゲンゴロウの仲間では一番生息環境の幅が大きいと思われる。
が、これもまだまだ調査不足で県内で見つけた産地は数箇所のみ。
流水性のゲンゴロウはヒメドロムシとは大分生息環境が違うのでヒメドロ採集中に網に入ることはほとんどない。

ゴマダラチビゲンゴロウ

2014-03-16 22:31:22 | 水生昆虫

ゴマダラチビゲンゴロウ Oreodytes natrix
2013年8月採集 新潟県産

体長3mmほどの小さなゲンゴロウ。
流水性のゲンゴロウで、河川の上流~中流域にかけて生息し、流れの緩やかな場所で見られることが多い。

県内ではまだ数箇所でしか確認していないが、様々な河川に広く生息しているように思う。

ホッケミズムシ

2014-02-15 10:00:00 | 水生昆虫



ホッケミズムシ Hesperocorixa distanti hokkensisi
2012年7月 新潟県

前回の記事を書いた後に色々な池を回った。
その結果、ホッケミズムシは自分の周辺ではド普通種ということが判明した
上の写真のように幼虫も共に見つかるところは少なかったが、これは主に秋に池を回ったので、調査時期の関係だと思われる。

採集環境は様々だが、ほとんどは見向きもしないようなしょぼい池。
特に養鯉池にはいることが多く、水草がないようなところを好むように思えた。

カノシマチビゲンゴロウ

2014-02-10 10:00:00 | 水生昆虫



カノシマチビゲンゴロウ 
2013年8月 新潟県

本州の高標高にのみ生息する流水性のゲンゴロウ。
昔は北海道に生息するエゾカノシマチビゲンゴロウと同種とされていた。
本種は縞模様が目立たず、黒(黒紫?)っぽい色彩のものが多いが、稀にエゾカノシマのように縞模様が目立ち、白っぽいものも採集される。


生息環境

左側の本流側では確認できず、右奥の溜まりでのみ確認した。標高は約1500m。
ここではほかにヒメシマチビゲンゴロウ、クビボソコガシラミズムシ、キベリヒラタガムシ、ミズスマシなどを確認したが、一番個体数が多かったのはカノシマチビゲンゴロウでした。