季節はずれの走馬燈

2024-08-29 00:24:40 | フォーク&ニュー・ミュージック
古時計


藍染浴衣で母さんが
夜店ですくった赤い魚
いつの間にか子供が生まれ
小さな世界で幸せそうです
遠くへ逝った母さんに
今年もお祭りみせたくて
窓辺にかけたあの日の浴衣
震えているのは何故ですか
秋の祭りの笛の音が
季節はずれの走馬燈に
ぽつんとあかりをつけてくれました

一枚しかない母さんの
哀しみ知らない頃の写真
いつの間にか黄色くなって
それでも笑顔が綺麗です
やさしく匂う母さんの
桔梗の花の咲いてる浴衣
僕の大事なあの人に
着てもらってもいいですか
心にしみる虫の音が
季節はずれの走馬澄に
ぽつんとあかりをつけてくれました




走馬燈(そうまとう)とは内外二重の枠を持ち、影絵が回転しながら写るように細工された灯籠(灯篭)の一種で、回り灯籠とも呼ばれます。

中国発祥で日本では江戸中期に夏の夜の娯楽として登場しました。

仕組みは、基本的に影絵芝居と共通していて、光源は蝋燭(現在は安全のため電気式のものが普通)、二重の枠のうち紙を張った外側の枠がスクリーンに

なっています。

ひとりでに影絵が動くのは、この内側の枠の構造に工夫があるからで、枠に取り付けられた軸の上に風車が付いており、蝋燭の熱が空気を暖めて起こる

煙突効果による上昇気流を受けて回転する仕掛けになっています。

もともと影絵ということもあって地味なものでしたが、現在はカラーセロファンなどの普及によって鮮やかな色つきの影絵が写るものもあります。

ところで走馬灯ですが、主に死に際や感情が揺さぶられた際に、様々な記憶が次々と蘇ることを意味します。

過去の出来事をありありと思い出すことや、時間の流れを無視して大量の記憶が蘇るケースが多いのも特徴です。

意識的に思い出そうとして思い出すものではなく、条件が重なった結果として記憶が蘇る場合に使われます。

記憶に流れがあり、生まれてから死ぬまでの一生の記憶が一瞬で蘇るケースや、家族との思い出など印象に残るエピソードが思い浮かぶ場合が多いと

いわれています。

実際に体験することが難しいため、小説などのフィクション上の表現か、治療などで蘇生した人の体験談が主になっているようですよ。

走馬燈は夏の季語、その走馬燈をタイトルにした曲を2曲UPしてみました。



邱蘭芬 /-走馬燈




ふきのとう/走馬燈 

































































































































































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