恋人達の神話

2024-09-18 04:45:24 | マスターおすすめ曲
テレサ・テン


子供たちがベッドで 夢の箱舟に乗るころ
時は悲しみだけを 脱ぎすてて
明日に 着換えるけど
もしも生まれ変わって ちがう人生があるなら
青い空を自由に泳いでる
鳥になってみるけど
愛されて傷ついて
死にたくなるほど 泣きぬれても
この世に私を授けてくれただけで
涙を連れ添う そんな生き方もある

硝子窓に夜明けの やわらかな陽ざしが差せば
時は小さな未来 用意して
今日に 目覚めるけど
めぐり逢って別れる それが人の宿命ならば
花のように綺麗な時だけを
過去に残す それだけ
愛されて傷ついて
死にたくなるほど 泣きぬれても
心と身体は切り離せないけれど
昨日を見捨てる そんな生き方もある

この世に私を授けてくれただけで
涙を連れ添う そんな生き方もある




ラフカディオ・ハーンは、その作品「怪談」の中で、「なぞらえる」ということについて語っていますが、この言葉は適当な英訳はないそうです。

つまり、それに見合った考え方そのものが欧米の宗教や思想がないということかもしれません。

例えば、敬虔な宗教心の持ち主であるなら、誰だって仏像のひとつでも奉納したいと思うものですが、資力がないものにはそれができない。

その場合には仏像の代わりに、姿のいい石を飾って、それに香華を手向けることによって、仏像を造ったと同じように仏に心を通じることが可能だといいます。

また、憎しみの対象になる人物がいたとしますと、その男(または女)に直接、憎悪をぶつけることが不可能な場合、その憎むべき相手の代わりに藁人形を作り、

丑三つ時に五寸くぎを打ち付ければ、その憎悪の気持ちが通じて、相手を苦しめることができるともいいます。

・・・怖いですねぇ~(笑)

この「・・・の代わりに・・・」という考え方が、「なぞらえる」なのかも。

人間の心の中にある宇宙は、他人と共有できるものとできないものががあります。

生まれたばかりの赤ちゃんの心は、おそらく無垢で垣根も壁もなく、誰とでも交流できる自由な宇宙のはずですよね。

それが成長するにつれて、人は心に垣根を巡らせ壁を作り、自ら宇宙を狭くする・・・とくに、日本人は。(笑)

心の宇宙の広がりの豊かさ、それは他人の心を思いやる優しさに通じます。

あのひとがいま、何を考え、何を欲しているのか推し量る優しさ。

石の仏でもなく、藁の人形でもなく、何も見えない、何もない空間に、その空間に存在するであろう人の心情に自分の心を「なぞらえる」、大切なことです。




























































































































































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