そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#15.3723-15.3726

2013年03月09日 |  / 万葉集

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「仲麿の乱で配流の憂き目なり越に流され別れを惜しむ(中臣朝臣宅守ヤカモリが蔵部クラベの女メに娶アひて、狹野茅上娘子サヌノチカミヲトメを娉ヨバへる時、勅ミコトノリして流す罪に断サダめて、越前国コシノミチノクチノクニに配ハナちたまへり。ここに夫婦メヲ別れ易く会ひ難きを嘆き、各オノモオノモ慟カナしみの情を陳べて、贈り答ふる歌、六十三首)」

「あしひきの山道越えむとする君を心に持ちて安けくもなし(贈答歌六十三首 1/63 #15.3723)」
「あしひきの山道越えようする君を気にしだしたら穏やかならず()」

「君が行く道の長手を繰り畳み焼き滅ぼさむ天アメの火もがも(贈答歌六十三首 2/63 #15.3724)」
「君が行く長い道のり引き寄せて焼き滅ぼそう天の火が欲しい()」

「我が背子しけだし罷マカらば白妙の袖を振らさね見つつ偲はむ(贈答歌六十三首 3/63 #15.3725)」
「わが夫が雛に行くなら白妙の袖振りなさい見ながら偲ぼう()」

「この頃は恋ひつつもあらむ玉くしげ明けて後ノチよりすべなかるべし(贈答歌六十三首 4/63 #15.3726 右の四首は、別れむとして娘子ヲトメが悲しみよめる歌。)」
「この頃は恋しくあらん玉櫛笥開けてその後術がないです()」

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