「天地の 初めの時し
久かたの 天河原に
八百万 千万チヨロヅ神の
神集ひ 集ひ座して
神分カムアガち 分アガちし時に
天照らす 日女の命ミコト
天をば 知ろしめすと
葦原の 瑞穂の国を
天地の 寄り合ひの極み
知ろしめす 神の命と
天雲の 八重掻き別けて
神下り 座せまつりし
高光る 日の 皇子は
飛鳥の 清御の宮に
神ながら 太敷きまして
天皇スメロキの 敷きます国と
天の原 石門を開き
神上り 上り座しぬ
我が王オホキミ 皇子の命の
天の下 知ろしめしせば
春花の 貴からむと
望月の 満タタはしけむと
天の下 四方の人の
大船の 思ひ頼みて
天つ水 仰ぎて待つに
いかさまに 思ほしめせか
由縁ツレもなき 真弓の岡に
宮柱 太敷き座し
御殿ミアラカを 高知りまして
朝ごとに 御言問はさず
日月の 数多くなりぬれ
そこ故に 皇子の宮人
行方知らずも
[巻第二#167、藤原の宮に天の下知ろしめしし天皇の代(=持統天皇)、
持統3年(689年)日並皇子の尊の殯宮の時、
柿本朝臣人麿がよめる歌一首、また短歌 ][万葉集]」
持統3年(689年)日並皇子の尊の殯宮の時、
柿本朝臣人麿がよめる歌一首、また短歌 ][万葉集]」
「久かたの
天見るごとく
仰ぎ見し
皇子の御門の
荒れまく惜しも
[巻第二#168、藤原の宮に天の下知ろしめしし天皇の代(=持統天皇)、
反し歌二首][万葉集]」
反し歌二首][万葉集]」
「あかねさす
日は照らせれど
ぬば玉の
夜渡る月の
隠らく惜しも
[巻第二#169,藤原の宮に天の下知ろしめしし天皇の代(=持統天皇)][万葉集]」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます