そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#138-#140 依羅娘子

2021年06月16日 |  / 万葉集
「石見の海 角の浦みを
 浦なしと 人こそ見らめ
 潟なしと 人こそ見らめ
 よしゑやし 浦はなくとも
 よしゑやし 潟はなくとも
 勇魚取り 海辺を指して
 柔田津ニキタツの 荒礒の上に
 か青なる 玉藻沖つ藻
 明け来れば 波こそ来寄せ
 夕されば 風こそ来寄せ
 波のむた か寄りかく寄る
 玉藻なす 靡き吾(あ)が寝し
 敷布シキタヘの 妹が手本を
 露霜の 置きてし来れば
 この道の 八十隈ごとに
 万たび かへり見すれど
 いや遠に 里離り来ぬ
 いや高に 山も越え来ぬ
 はしきやし 吾(あ)が妻の子が
 夏草の 思ひ萎えて
 嘆くらむ 角の里見む 靡けこの山
 [#138、柿本朝臣人麿が妻(め)依羅娘子が、人麿と相別るる歌一首][万葉集]」

石見の海(み)
 竹綱(たかつぬ)山の
 木の間より
 吾(あ)が振る袖を
 妹見つらむか
 [反し歌、#0139、右、歌体同ジト雖モ、句々相替レリ。因テ此ニ重ネ載ス][万葉集]」

な思ひと
 君は言へども
 逢はむ時
 いつと知りてか
 吾が恋ひざらむ
 [#0140][万葉集]」


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