goo blog サービス終了のお知らせ 

そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

桃子曰く(29)

2016年01月22日 | 俳句

2016/01/22

「芭蕉さへ逆立ちしても出来ぬ句とユニーク表現する人のあり()」
「手垢なく耳に聞かない響きゆえ下手と誤解の句もあるという
 (鳥の米のNo.4に入りけり
 /紅葉して眉毛くつきり竹子さん
 /へらにつくごはん食べると雪が降る
 /取り決めぬ堆肥一俵お歳暮に
 /口論や柱の大き冬の居間
 /霜柱ギリギリ砕く一輪車
 /何もかも全自動なりみかん剥く
 /鬼瓦口開けてをり冬の寺
)」
「あれこれの説明省き簡単に提示すること大切なりし
 (雪渓に来てマラソンの引返す
→マラソンコースに雪渓がある?
 /新しき句会も梅雨も待ったなし
→待ったなしがよい

 /魚跳ねて鳰の浮巣のぐらぐらす
→さみだれに鳰の浮巣をみにゆかん[芭蕉]を実行した報告

)」




 


桃子曰く(28)

2016年01月22日 | 俳句

2016/01/22

「選句して母してくれし読み聞かせ思い出したり繰り返せるを()」
「お話に人の多様さ不思議さを句も同じだと感じおるかな()」

「これほどの短き詩型にいろいろな力があるは凄きことなり
 (竹人形虫のすだくを聴き入るや
 /鬼灯に歩けば町の終わりけり
 /蜘蛛の囲にとらはれ馬追なほ走る
 /夜話や天狗の宿に雑魚寝して
 /ヒーターにぐいと餅花つつかへて
 /カンジキのまつすぐ山にむかひけり
)」




 


桃子曰く(27)

2016年01月22日 | 俳句

2016/01/22

「日本語の表記選びはいまもなお難しき問いわれらに投げる()」
「新・旧の仮名遣いどちらかを選ぶもわれ新しか知らず()」
「伝統の旧仮名遣い表現の幅広げるという人多し()」
「旧仮名は難しいけど句の中でミステリアスな影が出てくる
 (ややありて椀は蓴菜とまうしけり
 /秋草をひねもすゑがきゐてあかず
 /辞書ばかり引いて『童子』の八月号
 /秋灯辞書には載つてをらんかな
 /寝ねしやて月下美人のひらきたる
)」
「切れ字の『や』どこを強調考えて効果的なる句をつくれ
 (四万十の驟雨にうたれ筏漕ぐ
→四万十や驟雨にうたれ筏漕ぐ
 /猫死んで桶に西瓜の浮きしまま
→猫の死や桶に西瓜の浮きしまま
 /台風の夜半に深き子の眠り
 /台風の夜半や深き子の眠り
 /川波やざつとくるみし盆のもの
 /出来秋や赤子を抱けばすぐに唄
 /立秋や良寛の書をみてあれば
 /この石や座る誰もが汗を拭き
 /炎昼やティッシユ配りの無礼なる
 /上蔟や釜底に飯こびり付き
 /花入や井戸のポンプをぐわちやと押し
 /稲妻や小刻みに葉のゆれ出して
)」






花と七十二候(0122)

2016年01月22日 | 日めくり帖

2016/01/22

「忘れいしシンビジウムが花芽もつこのおどろきの今朝のすがしさ(鳥海明子)」
「花のなかに花もつように咲きおるが入れ子の花を花芽というのか(花言葉:深窓の麗人)」
「かくのごと花を言葉で写せれば花の構造知りたくなった()」
「大寒の初候は蕗が雪のなかぼつぼつ出るかと頭見せる頃(『款冬フキノトウ華さく』)」
「蕗味噌や蕗天ぷらの味わいは春の味なり苦味もあるが()」




 


花と七十二候(0121)

2016年01月22日 | 日めくり帖

2016/01/21

「ひらひらと飛び立つものの気配ありオンシジウムよ夜明けの窓辺(鳥海明子)」
「黄色なるオンシジウムの花の色中南米が原産らしい(花言葉:可憐)」
「かくのごと花言葉など写したら言葉の由来知りたくもあり()」
「花の名に『ジウムジウム』と付きおるは語尾であるらん『オンシ』が意味か()」
「寒の水雑菌少なく仕込みとか焼き入れなどに重宝される()」
「味噌醤油寒の水にて仕込めると杜氏はせぬか酒の仕込みに()」
「水蒸気凍てて漂う夜明け頃あと一・二候寒さは続く()」