2016/01/03
「物書きは『私は私として生きる』そんな自覚を持ちて向かえよ
(四十二歳になつたばかりよ林檎噛む、四十四歳になつたばかりよ冬林檎)」
「しみじみと自分を見つめることわかる事物を借りて表現をせよ
(病室の窓にぶつかり枯葉ちる
/山盛りのごはんに冬のもみぢかな
←山盛りのおいしいごはんをたべながら、
ふと見るて外には散り残った紅葉が冬の景の中にまだ燃えるようであった)」
「平凡になりやすい季語『小春』とか再考をしておもしろみ出せ
(ぼた餅を御馳走になる小春かな←一茶の忌、笹鳴ける、龍の玉)」
「採る季語でぼた餅の味変わりたり微妙なる差を季語で表せ()」
「『美人』とは難しきもの一句には『美人』は避けて詠むがいいかと
(着ぶくれし美人の髪のはねてをり→着ぶくれてその上髪もはねてをり)」
「『美人』とは言わずに美人と思わせるそんな詠み方工夫を重ね()」
2016/01/03
「五十年経てなお慕う人がありスノードロップの淡いため息(鳥海明子)」
「古稀まえに皺なき女ヒトを思えればため息が出る一つ二つと(待雪草、花言葉:初恋のため息)」
「山芋は消化がよくてスタミナがつくから『山のうなぎ』とされる()」
「年末始酷使されたる胃にとって『三日とろろ』に勝るはなけれ()」