そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

連句もどき『落ち葉篭』の巻

2014年01月12日 | 日めくり帖

2014/01/12

11月18日朝日新聞の俳壇・歌壇の連句もどきをやりました。やりはじめて長く持っていましたが、再開してからは実質二日で完成しました。どうしても二日はかかります。
発句に対する付け句が『即かず離れず』のほどよい関係がよい、とありました。
今回から、ルールを若干変更しました。短歌の上句を発句に使ってもよいことと、俳句を七・七に変えてもよいというものです。できはともかく作者の方には陳謝、陳謝です。


#01 落葉籠猫が子供を産んでをり
#02 産卵間近茄子一個買ふ
#03 羽音こつそり十一月の影法師
#04 鳥に夕日がいま引火せり
#05 一斉に咲くも果つるも彼岸花
#06 何も語らず注連縄をつくる
#07 冷まじき映画のあとの寡黙かな
#08 木よりの指令受くるが如し
#09 稲刈って風のみえなくなりにけり
#10 関東平野の空が広がる
#11 どことなく物静かなり十三夜
#12 秋は静かに夜長に向かふ
#13 点滴や一滴一滴秋の水
#14 診察室に骨だけの私
#15 死ぬことを忘れてしまふ秋日和
#16 本人昼寝の秋の日の午後
#17 寝坊せし絶望の朝小鳥鳴く
#18 夫の鳩は首にキスしたり
#19 あなた亡き後もきちんと生きていく
#20 高倉健の文化勲章
#21 どぶろくや飾らぬ人の心地よし
#22 そぞろ寒酒の力も及ばざる
#23 猿酒に酔うて俳諧論じけり
#24 ただこれ写生、これただ写生
#25 『猫町』にどこか似てゐる町にゐる
#26 猫を飼ったと聞く猫とわれ
#27 ねこじやらし人も尻尾を振りにけり
#28 革の栞は野うさぎの耳
#29 「あの講義とらないんでしょ」と第一声
#30 オレよりも俺を知っている君
#31 あこがれの距離ちぢまらず星月夜
#32 君に会う日の靴新しく
#33 きみ以外の人に恋する段取りを
#34 抱き上ぐるとき楠の香の顕つ
#35 鴨を待つ太湖は息をととのへて
#36 吐いても吐いても汚染は溜まる

コメント
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