そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

『三月の毛糸』を短歌に

2014年01月09日 | 日めくり帖

2014/01/09

川上未映子さんの『三月の毛糸』という小説があり、主人公の妊婦が震災当日に地震のことを知らないまま、居眠りをして毛糸で子供を産む夢を見る。子供だけでなく、すべてが毛糸でできている。そんな作品を短歌の形にした。元の歌は
   「ある妊婦毛糸でわが児を産む夢をなんでもかでも三月までも()」
というのだが、これだけだとわからないので読者に誤解を与えてしまう。連作にして、全体を表せばと提案されたので、トライしてみた。

うまくいったかわからないが、とりあえず以下の連作ができた。

「あの日から何か変われる不安なり『三月の毛糸』はデジャブであるか()」
「船さえも屋根に登れる不条理は世界が毛糸でできる思いか()」
「夢に見る毛糸の世界は一瞬にほどけてみんな糸になれるか()」
「ある妊婦毛糸でわが子産む夢を見るは予知夢か地震はきたれり()」
「あの日から形を成さぬもの飼えりすべてが毛糸でできる不安を()」
「吉村の『三陸海岸大津波』突き出た足の図が痛ましい()」

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短歌練習帳-5

2014年01月09日 | 日めくり帖

2014/01/09

「表記上問題がある十四首標準的な言い方にせよ()」
「ポイントは読みやすきこと配慮せよあとは統一することかしら()」
「文字的に漢字と仮名の使い分け読みやすくしてリズムを出せよ()」
「仮名遣い・送り仮名にも気を使い音読できて誤解を排除()」
「仮名遣い新旧あるが統一を新では『おさな』旧では『をさな』()」
「歌の中に新字と旧字が混じるのも見苦しきもの統一をせよ(桜と聲の同居)」
「擬態語も片仮名なれば漫画的ひらかなで書き古風に見せよ()」 「並列で魚の名前あげるとき片仮名廃し平かなにせよ(メバル、キンメダイなど)」


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