goo blog サービス終了のお知らせ 

そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

吉野讃歌

2011年05月31日 | 字余り
5/31

吉野讃歌とよばれる反歌を伴う長歌がA、B二首ある。長歌は別にして反歌だけあげると
「A:見れど飽かぬ吉野の河の常滑の絶ゆることなくまた還り見む(0036/0037)」
「B:山川も依りて仕ふる神ながら激つ河内に船出せすかも(0038/0039)」
の二つである。長歌は省略したが二首とも「やすみしし わが大王の………()」で始まる。このことから壬申の乱の後、天武天皇が行幸したときの歌である。ではいったいいつか、持統天皇のお抱え歌人だった人麻呂の他には、歌人はいなかったのか、皆で歌うことはなかったのか。滞在した場所は天智末期の671年に持統ととも隠棲した地だったのか、っなどという疑問が浮かび上がってくる。

万葉集<霍公鳥3>#10.1949-10.1954

2011年05月31日 |  / 万葉集
5/31
「霍公鳥今朝の朝明に鳴きつるは君聞きけむか朝宿アサイか寝けむ(霍公鳥11/25首 #10.1949)」
「ホトトギス今朝の朝方鳴きたるを君は聞いたか朝寝してたか()」

「霍公鳥花橘の枝に居て鳴き響もせば花は散りつつ(霍公鳥12/25首 #10.1950)」
「霍公鳥花橘の枝の上鳴き響ければ花は散ります()」

「うれたきや醜シコ霍公鳥今こそは声の嗄るがに来鳴き響まめ(霍公鳥13/25首 #10.1951)」
「嘆かわし霍公鳥めよ今こそは声嗄れるまで鳴いて響かせ()」

「この夜らのおほつかなきに霍公鳥鳴くなる声の音の遥けさ(霍公鳥14/25首 #10.1952)」
「この夜はボォーッとすれば霍公鳥鳴くその声は遠くに響く()」

「五月山卯の花月夜霍公鳥聞けども飽かずまた鳴かぬかも(霍公鳥15/25首 #10.1953)」
「五月山卯の花月夜霍公鳥聞いてて飽きぬもっと鳴いてよ()」