2007/04/09
「ももしきやふるき軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり(順徳院)」
「宮中の軒端に生えるしのぷ草見ればなつかし昔のことを()」
「順徳院佐渡に流され憤死せり親に劣らぬ恨みを持ちて()」
2014/07/30
「百敷や古き軒端のしのぶにも なほ余りある昔なりけり(#100:順徳院)」
「【訳】宮中の古い軒場のしのぶ草、昔は手入れされていたしのぶ草をみると、昔の栄華の頃をいくら懐かしんでも懐かしみきれない昔です()」
◎-039 「浅茅生の小野の篠原忍ぶれど あまりてなどか人の恋しき(#039:参議等)」
「大家族住みし廃墟の実家にも なほ余りある昔なりけり(付句遊戯-#100)」
「仏壇の魂を抜く営みの 家の魂いかに抜けるか(いまは廃屋になっているが思い出のつまった旧実家)」
「武士の世になりて朝廷凋落す二十歳の院は昔を思う(順徳院1197-1242)」
「父に似て子も文武にと秀でたり特に和歌には才能ありし()」
「変の後佐渡に流されこの地にて恨みながらの一生を終える(恨む相手はこの場合誰になるのか)」
「ももしきは宮中・内裏のことなりし『大宮』導く枕詞も()」
「式子内親王彼を養子にとする話あり定家は意図す()」
【参考】
「酒壺の底の暗さや想ひ出は なほ余りある昔なりけり(安野光雅)」