暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

漏れている

2018年03月11日 15時39分41秒 | 日常

 

朝家人に起こされた。 あなた大変、漏れてる、私の枕元の壁にシミができてる、あれはセントラルヒーティングのパイプが漏れてるに違いない、診てくれる、と宣うのだ。 面倒なことだ。 上階のセントラルヒーティングのパイプなら自分の元屋根裏部屋の床辺りに巡らしてある。 今はガラクタ部屋になって足の踏み場もないくらいの部屋のしかもパイプが伸びているのは部屋の一番奥まったっ床上、隅でありそこに行き着くまでが至難の業だ。 先ず山ほどあるガラクタをどこかに持って行って合計10mほどの部屋の二辺は診なければならず、その行程を考えるとウンザリする。 あれをこうしてここに持って行って、と考えると一日仕事になるのは必至である。 家人はセントラルヒーティングのパイプだと思い込んでいるがもし壁やどこかの罅から雨水が沁み込んでいたら、、、そうなるともっと面倒だ。 壁や屋根の罅・穴からの漏れはすぐ下に漏れるとは限らない。 壁の罅では何メートルも離れたところから迷路のように巡り巡って漏れが発見されるところまで移動しシミとなって現れる、という場合もある。 

家人はそう言い残すと年寄りばかりのウオーキングクラブの定例ウオーキングに雨の中を出かけた。 自分は今朝はもう1年ほど参加していなかった射撃大会に出かけるべく昨晩久しぶりに火薬をプラスチックの筒に詰める作業をして準備しており、屋根裏部屋のガラクタをかたずける時間もなく、銃器の入ったカバンを下げて表に出てふと漏れたあたりの屋根を眺めてみると屋根の瓦が一枚外れて穴がぽっかり空いているが見える。 しめた、これだ、と喜んだ。 あそこから雨水が下に漏れて家人の部屋の壁に伝い、、、、、ということだったのだ。 昨日から降っていた雨は止んでいていまのところ漏れる恐れはなく戻ってきてからのことにしようと20kmほど離れた射撃クラブの会場に急いだ。 ガラクタをかたずけることはない。 これでこころの憂さが幾分か晴れたような気がした。

帰宅すると2週間の休暇から戻った隣人がバス程大きなキャンピングカーを洗っていた。 自分の家には梯子はあるけれど3階に届くような長い梯子はない。 この10軒ほどある通りにもそんな長い梯子をもっているのは一軒か二軒で何かあったときにはそこに借りに行く。 その旨をいうと気楽に隣人男二人は3つ続いた梯子をもってきて組み立て、一人がするすると上に登って5分ぐらいで外れた瓦をもとに戻してくれた。 外れてずれ落ちたのだから引っかかる部分が壊れたのかと思ったが何ともなかったそうだ。 自分はそんな作業をただ観ているだけだった。 持つべきものは善き隣人である。 彼らがバカンスに出かけるときには我々が猫の世話をするのだから持ちつ持たれつといってもいいだろう。 これで一件落着なのだが、考えてみると屋根瓦がずれ落ちる程の嵐があったことも思いつかず、いつこんなことが起こったのか不思議な気がする。 先月日本に帰省していた折に大風が吹いたのだろうか。 それにしてもそれからあと雨が降ったこともあるだろうしこのことは何とも解せない。