暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

10日大阪に帰省したのだが、、、(1)

2012年01月18日 00時13分21秒 | 日常
10日間オランダの家を留守にして大阪に一時帰省した。 用事を問題もなく予定通りスムーズに済ませて後は老母を見舞うだけという、比較的楽な時間割で、あとは2,3の友人知人、親戚と会って帰ってきたのだが、帰宅して2日だがまだいつもの通り時差がまだ体の中に残って夜も遅くまでおきていられない。 たとえそんな短い期間でも日頃とはまるで違って、朝6時に起き夜の12時には就寝するようなある程度規則正しい生活をしていればそのような習慣が身につくのだろう。 そういうことになったのは田舎のホテルの狭い一部屋暮らしという狭い穴倉生活で夜には周りに面白いところもなく近くの居酒屋で飯を喰いホテルの大浴場とサウナに入り後はビールを飲んで横になりながら何かを読みそのまま寝るというようなことをしていたからだろう。 多分そこにコンピューターがあればまた様子が違ってくるのだろうがわざわざそんな日常を持ち込むこともない、ということもあって階下のホールに自由に使えるパソコンがあったもののそこではメールをチェックするぐらいで長くはそんなところにいる気もしなく1時までには就寝というような生活となったのだった。

安い航空券を求めたので行きはスキポールからパリ・ドゴール空港経由関空着、戻りは関空・スキポールの直行便、850ユーロなりということになった。 行きはエールフランス、戻りはKLMだったのだがこれは何年か前にKLMがエール・フランスに吸収合併されたためで安い切符を調べた結果、KLMのものをネットで2ヶ月ほど前に買ったらこうなり、座席も自分で選んだのだった。 ただ45分ほどのスキポール・パリ間の座席はチェックインの時に向こうが決めたものを知らされる、という仕組みで、それは去年の夏に2ヶ月間帰省したときと同じだった。 両方パリ経由にすればもう少し安くなったのだが帰りには旅の疲れもあって一刻も早く家に戻りたいということがあったからだ。 これが10年前であればまだ12+1+1時間に耐える体力も残っていたからそうしたけれど今はもう充分だ。 当時は一機の前がルフトハンザ・後ろ全日空、半分半分のルフトハンザ機でフランクフルト経由のそんな便が安かったけれど今はそれも無くなったのか高くなったからなのかこれに換えたのだった。 

エアー・フランス機はほぼ満席で自分の与えられた席は窓際だった。 通路を南部訛りの強い二人のオランダ人中年女性が二人ぺちゃくちゃと喋りながらこちらに歩いてくるので悪い予感がしたのだがそれが的中して隣にどっかり座り込むや否や近所の夫婦の揉め事、自分たちの仕事である髪結いの労働条件のことなど聴きたくもないことをまくし立てる。 こちらは入り口でもらった新聞に集中してできるだけ話が入ってこないように気分を紛らわしていた。 飛び立つとすぐに飲み物が来たので赤ワインを頼み、その小瓶を手に取るとそれが余りにも冷たいので閉口し、壜を両手で温めたり股の間に挟んでいると隣の女が、そこならすぐに温かくなるわね、と卑猥ともとれる冗談を言いいながら自分の隣に向かってげらげらと笑ったので、あんたらのとどっちが熱いかな、というと一瞬ぎょっとしてそのあと一層の馬鹿笑いをしたので、しまった、だまると思ったものが失敗した、これからこんな相手をするはめになったのか、と後悔したのだが、そちらもそのあとはこちらの方に話を振るより自分達のゴシップに夢中で、新聞の方に目を向けている者には話しかけないというマナーだけは守っているようだった。 天気もよくそろそろドゴール空港に降りるようになったのかこの中型機も高度を下げて広い農地の緑に自分の乗っている飛行機の影が出ていたので面白く思ってカメラを向けていると、自分達の話に夢中でほとんど飲んでいなかったワインに気がついたのかプラスチックのカップからがぶ飲みをして、あれ、あんまり冷めていないわねと言う。 お愛想に、二人でパリに買い物でも、と話を向けると、2年分の貯金で2週間ほどメキシコに遊びにいくと言い、テキーラを飲み過ぎないようにね、というと、もう充分練習済みだわと言ってがははと笑った。 こういう大らかな人たちには勝てない。