暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

第四の核 ; 見た映画 May 07 (8)

2007年06月01日 11時44分20秒 | 見る
第四の核

(1986)
THE FOURTH PROTOCOL
116分
製作国 イギリス

監督: ジョン・マッケンジー
製作総指揮: マイケル・ケイン
ワーフィック・セッド
フレデリック・フォーサイス
原作: フレデリック・フォーサイス
脚本: フレデリック・フォーサイス
撮影: フィル・メヒュー
音楽: ラロ・シフリン
 
出演: マイケル・ケイン
ピアース・ブロスナン
ジョアンナ・キャシディ
ネッド・ビーティ
ジュリアン・グローヴァー
マイケル・ガフ
レイ・マカナリー
イアン・リチャードソン
アントン・ロジャース
キャロライン・ブラキストン
ジョセフ・ブラディ
ベッツィ・ブラントリー
ショーン・チャップマン
マット・フルーワー


 F・フォーサイス自ら脚本を手がけた傑作スパイ・サスペンス。ソ連の将軍の一人が、NATOの米軍基地で原爆を爆発させ、NATOと米国の分断をはかる計画を実行。工作員のペトロフスキーが西側に潜入して原爆を着実に組みたてる。事態に気付いた英国諜報員のプレストンは、ペトロフスキーを追う。が、彼を捕まえようとした瞬間、特殊部隊がペトロフスキーを射殺して事件は闇に葬られる。P・ブロスナンの不気味なソ連工作員が印象的。 と映画データベースに解説されている。

一日もほぼ終わりを向かえ居間でビールを片手にBBCテレビの時局討論番組Question Tiemを見ていたら元ロシア諜報部員がロンドンの日本料理店でロシアのスパイにポロニウムという放射性の毒を飲まされそれが発覚して毒殺された元諜報部員の臨終までメデイアで大々的に報道され、その後スコットランドヤードが単なる殺人事件ではなくこのポロニウムの放射能をたどり被疑者を追跡して、この物質が甚だ特殊でもあり入手するには一個人でできる額でもなく、その管理には政府が最高度の警備体制をとっているのが殆どであるから個人の犯罪ではありえず、英国政府がロシア政府に被疑者であるスパイを引き渡すよう要望したところプーチン政府はその被疑者を早速テレビのインタビューに登場させ、これらは根も葉もないことだと一蹴しそれが今、外交問題まで発展していることに対して政府はどのように対処すべきかを政治家、歴史家、政府担当次官などがその意見を述べているところだった。

スパイ、毒殺、核に使われる放射性物質、などと興味をそそる秘密諜報部員の活動が表に出た事件で、何週間か前に元諜報部員で作家のフレデリック・フォーサイスがこの番組に出てタカ派の意見を代表するようなことをイラク政策の討論の場で述べいていたことを思い出し、今ここで彼ならどのような話をするだろうかと思いながらその番組終了後に続く20年ほど前のスパイ映画を見たのがこれだった。

ショーン・コネリーやロジャー・ムーア、それに最近ではピアース・ブロスナン のジェームス・ボンド、007にはならなかったものの英国映画ではしばしばMI5の部員を演じるマイケル・ケインである。 それにブロズナンがロシアのトップ諜報部員を演じるのであるから興味深いし馬鹿な上司に煙たがれるがトップからは信頼される普通の諜報部員ケインは単身で子供を育てる親でもあり、一方、夢の世界の英雄ボンドとは一味違いイギリス的である。

映画の中で原子爆弾を爆発させる発火装置の一部である薄い円盤を入手し、諜報機関のラボで確認した結果、それがポロニウムであるというのを聞いてたまげた。 極少量でも致死量であるのにそのまま手にとって大丈夫なのかとその造りの杜撰さにである。 原作のフォーサイスはこれをどのように記していたのだろうか、、、、とここまで考えてふと気が付いた。 これもBBCのお膳立てだったのだ。 スパイ、機密、ポロニウム、謀殺、、、とこれを20年前の映画を放映して現在の状況に繋げようとする傍証注入プログラムだったのだろう。

なるほど、20年前にはまだ当時の最先端IBMコンピュータ末端機を自宅で操作するケインがヒップな諜報部員であったのだから一般人には想像のスパイものでしかなかったもののあながちありえない話ではなかったのだから現在でもあっても不思議ではないし、では謀殺された元諜報部員のどんな情報にロシア政府の誰が謀殺指令を出したのだろうか。 興味のあるところだ。

日本でも現政府関係者の権力維持装置の秘密を守るために謀殺が行われているとのうわさがある。 それがスパイ小説まがいになって出てくるのはいつのことだろうか。 20年も経ってからではだれも思い出さないのに違いないし例え出たとしてもそのころには当事者は身罷っているか安全圏に逃れているのだろうから消費されるパルプ小説となって古本屋で埃をかぶることになるのではないか。

ブロズナンの許に送り込まれる核装置専門の女スパイが久しぶりにその頃のアメリカソープ番組のダイナスティーのヒロインに似て魅力的なのだが、ここでもイギリス映画の常套句、大味な女優をこの女スパイに対称させるべく近所のアメリカ人主婦としていかにも普通にいるようなアメリカ人を配してブロズナンをクールな英国人だと誘惑にかかる仕立てるのはイギリスの皮肉なのだろう。

ポロニウムについてはフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』参照

路地裏

2007年06月01日 07時08分05秒 | 日常
オランダの町では住宅地域では一般的に、通りに面したのが表であるのは当然であるのだがそこから、15mほどの幅で奥行きが25mほどの敷地に住宅と裏庭がつづき裏塀となるのだがその塀をぬけると路地裏の小径があり、それをはさんで対称的に向こう側にも庭、それに続く住宅と背中合わせで向こう側の通りに連なる。 つまり、通りはどこも正面、顔であるから背中あわせの裏路地が魚の背骨よろしく住宅の間を寂しく通っている。

この路地は日常生活で例えば、出勤、登下校、買い物などに出かける際、出入り口として、大抵裏庭にある物置小屋に納めた自転車を使ってもっとも頻繁に出入りする通路であるのだが不思議なことにここを通るときには近隣の住人たちに出くわすことがすくなく、いつもは猫が横切るぐらいでまことに静かだ。 そして静かであるがゆえにときに見知らぬ人間に出くわすとドキリとするのは訳もなく互いの猜疑心がはたらくからでもある。 だからそういう人間に出くわすと互いに軽く挨拶をして行き過ごすこととなる。 こういう通路は人に見られることが一番少ないところでもあるし表は取り付く島もないほどガードされているのが普通だから泥棒の進退路としては適していると誰もが考えるのが妥当である。

と、いうのが一般的なことであるのだが、我が家にはこの路地裏の小径に出る裏戸がない。 防犯上の理由からかこの小道を通り抜けできないようにしてあり、通りの真ん中にある我が家だけが裏戸が使えない仕組みになっている。 1958年に通りに15軒ほど並んだこのブロックが作られて以来のことだそうで、だから隣人たちはごみの収集日には大人の胸ほどの高さがある車輪つきの硬化プラスチックのコンテナーを裏戸から路地に出て横道のごみの収集場所までごろごろと引き出して行く。

それに引替え我が家では表の歩道をごろごろと近所の居間の大きなガラス窓の向こうにいて新聞を読んだりテレビに見入る隣人を眺めながら角のポストを通り過ぎて収集場所までコンテナーを引っ張っていくのだが、窓ガラス越しの隣人が私の姿を認めればどちらも軽く手を振り会釈し、その隣が留守なら窓際に座ってこちらを眺める猫も眺めながら行き過ごし、そのうちうちの中では禁煙だが長年の習慣から抜けられない老人が仕方なく表で葉巻をくゆらせるところにいきあうと他愛のない世間話をしつつもやがて路地の入り口あたりに並んだコンテナーの隣に我が家のものを置いてちらりと路地を眺め誰もいないことを確認してまた同じ道をもどることになる。 

今日の午後、空になったコンテナーを引き取りに行ったら午後の日差しもあり隣人が植えた草花が径の縁に咲いていてこの場所の雰囲気を同じように感じる隣人がいて少しでも寂しい雰囲気を華やかにしようとしている風が感じられるのだが昼間はいいとしても夜間には色彩が見えないので果たしてその効果はあるのかどうか、こういう路地を日頃使わないので自分にはわからない。

牛肉ミンチの薄肉巻き

2007年06月01日 02時35分54秒 | 日常
31-05-07

Slavink;   牛肉ミンチの薄肉巻き、バターで満遍なくかりかりの焦げ目をつけて焼き、その後、薄く輪切りにした玉葱を加えシェリー酒をふりかけ炒め、蓋をして5分ほど熱して玉葱が柔らかくなればできあがり。

Roodebieten met raauw ui; 赤カブを茹でて皮をむき薄切りにしたものに合わせ酢をふりかけ生の刻み玉葱をくわえる。

Spinazie met roomsaus; 西洋ホウレン草をよく水洗いして鍋につめこみ熱して柔らかくなればすぐにミルクに小麦粉、生クリームを混ぜたものを加えとろみをつけて塩、胡椒、ナツメグを加えてできあがり。

Aadappelpuree; マッシュポテト。 ミルクに塩、胡椒、固形ブイヨンを加えたものを熱し、そこにマッシュポテト用粉末を混ぜいれ、バター、チーズを加えて出来上がり。

はなはだ簡単な典型的なオランダ料理ではあるが普通は涼しくなり、そろそろ寒さが沁みてくる頃の料理のような気がするが、今日、スーパーの買い物の折、何を作るか決めかねていた折に赤カブを見て決めたものである。 自動クルーズにスイッチが入ったようにその後は何も考えることもなく材料をカートに次々と放り込み、帰宅後はジャズのCDが流れるイヤホーンを耳に差し込んで何事もなく40分で仕上げた。

ポイントはホウレン草の茹で具合であるのだが火を通すのを最小限に留め緑色が鮮やかなうちに食べきることである。 それと挽肉を包んだ薄い肉片がカリカリであること。