暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

鬱陶しいのは空模様だけではない

2007年06月28日 10時03分29秒 | 日常
この二週間ほどよく寝られない。 というのは自分の体調のことではない。 原因がまだはっきり確認できない息子が体の不調、特にクスリでも抑えきれない腹痛が夜中に起こって救急病院に連れて行ったり、その後、検査のために大学病院に出かけるような生活で睡眠時間が不規則になるからだ。 

普通の生活をしている親であれば朝8時に起きるのは何でもない。 しかし、何もしないで午後に起きる生活をしているものには不規則になりがちでリズムが狂いがちになる。 そしてそれをいうのは親としては誠に身勝手なことだ。 辛いのは痛みを持て余して眠れない子供のほうなのだ。 

子供が苦しんでいるのを手をこまねてみているしかないというのはつらいものだと初めてここに来て親らしい苦しみを味わった。 この歳までそういうことを知らなかった、というのは子供たちが小さいときから健康で、多少の怪我はあったものの薬で抑えられないような苦しみもなくほぼ成人した今、子供が今までに見たことのない弱り方をしているのを見るからでもある。 それに加えてこの2週間で何回も大学病院に通い、何回か色々な検査をしそろそろ20人近くになる数の医師に見立ててもらっても原因、病名が特定できず鈍い痛みが取れない子供を見ていて自分の無力さが辛いのだ。 唯一幸いなことはほぼ定年で時間の自由がきく身であるからいつでも付き添って病院にでかけられるのでそれで親の格好が何とかつくのだがここで使い古されてきた言葉が頭をよぎる。

子を持って初めて分かる親心、であるのだが、それは両方のベクトルを向いている。 一つは自分を育ててくれた親の気持ち、もう一つはこのような状態のときの自分の子供に対する親としての心の状態である。 恋人や配偶者はかけがえがないが子供はとりわけかけがえがない。 それを思い知らされるのがこういう場合だ。 

この二週間で大学病院の待合室では様々な人が観察でき、その誠に施設が明るく整った病院は健康な者にはスマートな場所なのだが問題を持つものには鬱陶しさがなかなか消えないところでもある。 今日血液検査に時間がかかり別の検査のための場所に行くと本日の診療終わり、だった。 明日昼前に再度そこに戻らねばならぬ。

空も心も青空が戻るまでにはまだ少し時間がかかるようだ。