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いつでも君のこと好きだったよ

夏が動いた

2024-08-20 22:02:19 | 日記
 このあいだ、17日の夜に一人で自室にいると、ふいに嗅いだことのある匂いが漂ってきた。

 父の整髪料の匂い。

 現役で働いていたころの。

 どこから匂うのか。見回したけれどいつもと変わりはない。

 ああ、お父さん、近くにいるのかな、と思う。 もうお盆は終わったよ。前日に見送りもしたのに、まだ名残惜しくてそばにいるのだろうか。大丈夫だよ、戻れなくと困るだろうから、お父さんも早く帰ったほうがいいよ。とつぶやいたらだんだんその匂いが薄れていった。

 お盆のあいだに妹夫婦が母の面会に行ってくれた。母は「お姉ちゃんに会うことがあったら、私は元気だから心配しないでって伝えて」と言っていたらしい。普通の、昔の母に戻っている。私や妹をやみくもに呼びつけては「呼んだかしら」とか言っていた母とまるで違う。

 あのころは不安だったのかな。いまは落ち着いて、安心して暮らしているんだろう。ありがたいな。いつもスタッフさんがそばにいてくれる。

 母が時計がなくて困っていたというので、きょう買いに行った。デジタルより針のほうがいいかなとか、文字盤は大きい方がいいかなとかいろいろ考えて決めた。

 次の土日に時間ができたので、どちらかに会いに行こうと思う。ただ、さっき施設から電話があって、足が痛くて歩けないらしく、いまは車いすで生活しているらしい。元気で食欲もあるけれど、さっき熱が8度を超えたので熱を下げる薬を処方しましたということだった。ちょっと心配。食欲があるのはいいけど。

 土曜日にいちじくを買いに行こう。冷やして、保冷剤にいれて母に届けよう。

 去年、施設にいちじくを届けたときは、父が喜んで「もっと」「早く」と私たちが口に運ぶのを急かしていたことを思い出す。

 さっき、洗面所で歯を磨いていたら、夜の風に秋の虫の声が流れてきた。こおろぎかな。いい声。このあいだまで夜も蟬が鳴いていたのに。以前はうちの前が広い空地になっていて、そこに草が生えて虫や草が生きていた。秋はいい声が大音量で聴けた。いまは大きな家が2軒建った。帰る場所がなくなっても秋の虫は戻ってきて鳴くのかな。

 昼間は暑くても、確実に秋になっている。アサガオも元気を取り戻して葉をしげらせ、蔓を屋根の下あたりまで伸ばして花を毎日2つずつくらい咲かせている。

 猛威を振るっていた夏が腰をあげて動いた。

 私もきょうは8月になってはじめてchocoZAPに行ってきた。少しずつ私も動こう。
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