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いつでも君のこと好きだったよ

パンデミックとわたしと

2020-06-09 20:25:51 | 日記

 

「もう、忘れてしまったことがたくさんある気がします。
ここは、新型コロナウイルスによるパンデミック下の状況において、それぞれの人の日常や精神的・内面的なレベルで起きているさまざまな記録を積み重ねていく場所です。
それぞれの日常を、その複雑な姿のままで。」

https://note.com/pandemic_to/n/n7be8fd79fb2d

 

 とみいえひろこさんの呼びかけに応える形で、エッセイを寄稿した。緊急事態宣言の少しまえから解除までの日々を振り返ると(まだ続いてはいるけれど)、恐怖におびえながら通勤し、会社以外ほとんど誰とも会えない状況にあって、私はなにをしていたかといえば、メダカに餌をやり、植物に水をやり、道に咲く草花の写真をスマートフォンに撮り、マスクをつくり、マスクから波及してコースターやランチョンマットなどを縫い続けていた。とてもとても限られた生活圏のなかで。

 

 そして、「2020年の春」というタイトルをつけて、フォトブックを作った。4月、5月に咲いた花の写真をまとめたもの。

 

 母にみせると、「この春も、こんなに花が咲いていたのね、これいいなぁ、ほしいなぁ」というのでプレゼントした。 

 

 いちまいいちまいの写真を見ていると、そのときの心の様子がよみがえる。

 

 このころ、必死でマスクを探していたなぁとか、肌触りのいい手拭いを何枚も買ってきてマスクカバーを縫っていたなぁとか。グループラインでつながる友達と、自分の作ったマスクをみせあってたなぁとか。そのなかのアメリカ在住の友達がコロナに感染して自宅待機になって、みんなで回復を祈っていたこと。回復して湧いたこと。

 

 テレビをみるのがおっくうになって、ラジオに頼ったり。錦見映理子さんの「らじるラボ」とNHKの朗読が楽しみで、温かいお茶を飲むように聴いていたこと。(いまも聴き続けている)

 

 はじめてメルカリでものを売ったり、買ったりもした。手芸用品がなかなか手に入らなかったからだ。Zoom飲み会や歌会という新しいツールにもチャレンジしたり。

 

 数か月経ったら忘れてしまうことも多いかもしれない。書き残しておくこと。形にしておくこと。ちゃんと刻んでおくこと。

 

 マスクはもうドラッグストアで普通に買えるようになった。マスクカバーも不要になり、毎日カバーを手洗いする作業もなくなった。多くの人がマスクやマスクカバーを作った特別の春をずっと覚えていたいと思う。

 

 

 

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