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いつでも君のこと好きだったよ

母と大山

2020-06-10 21:52:04 | 日記

 ここのところ、母が弱ってきている。特に午前中は体調がよくない。

 

 父はどうしているんだろうと思って、きのうの朝に電話してみた。お父さん、元気? おう、元気元気。 元気っていうわりに声がしょんぼりしてるけど。 俺は元気なんやけど、お母さんが調子悪いんや。

 

 父はすぐに母に引きずられる。相手が弱っているときこそはりきる!ということがない。私は長女気質のせいか、いつもはだらんだらんしていても、ここぞ、というときにははりきる。

 

 お母さん、寝てるの? 電話にでられそう? ときくと、母がでてきた。声も小さくて元気がない。そういうときは、いまできていることをほめちぎる。

 

 私「きょうはずっと寝てたの? 洗濯はやめといた?」

 母「早起きしたから朝ごはんの前に洗濯はやったよ」

 私「朝ごはんの前に洗濯って、すごいやん! もうきょうはずっと寝ててもいいくらいやん」

 母「朝ごはんまでは調子よかったのよ。ごはんのあとに薬を飲んだら具合悪くなって」

 私「ああ、もう具合悪くなるんだったら、薬はドネペジルだけでいいよ、あれは飲んでね」

 母「7つか8つ飲んだらもう気分悪くて」

 私「うんうん、普通に元気なひともそんなに薬飲んだら気持ち悪くなるよね。そうそう、日曜日にお水持っていくから。箱で買ったよ、奥大山の天然水よ」

 母「大山! ああ、懐かしい。あの山は私の山よ。ひとりで一番高いリフトのって、しゃーっとスキーで何回も降りてきてた。友達にきょうは行かないって言っても、やっぱり行きたくなってひとりで滑ってた」

 私「お母さん、山ガールだもんね。私、ひとりでスキーなんて考えられない。大山のパワーがお母さんの深いどこかに残ってるから、きっと大丈夫」

 母「そっか、大山のお水、嬉しいなぁ。楽しみ」

 私「紫蘇ジュースも作ったから持っていくよ。そのお水で薄めて飲もう」

 母「なんか、お父さんがいつまでしゃべってるねんっていってるから切るわ」

 

 と、切られる。 ああ、なんか元気になったみたいでよかった。

 

 大山の話の前には新しいコンロや、このあいだ買ったお鍋の話をした。ちゃんと新しいの使いこなしてえらいやん。80過ぎてご飯作って洗濯してるだけですごいと思う。(←本気でそうおもう)

 母にできる暗示をかけることが大事。母が元気になれば父も自動的に元気になる。できなくなったことより、いままだできていることを探す。電話なら距離があるからうまくいくんだけど、実際会うと厳しいこと言っちゃうんだよね。 週末はうまくいきますように。

 

 

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