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きのうはひとりで実家へ行ってきた。3週連続。先週と先々週は夫と息子も同行してくれたけど、3週連続はさすがに申し訳ない。
先週、片付けをしていたら、さつまいもの入ったちいさな箱を見つけた。そこにはさつまいもが4本入っていた。母にきいたら「そんなの買ったかしら」という。とにかく、台所にもう2本さつまいもがあって、6本もあったのだった。
それで、木曜日に電話してみたらまださつまいもがあるという。6本。え、あれから1本も食べてないの? じゃあ、私が焼き芋鍋を持っていくから、焼き芋してあげるわ、わぁ、楽しみ、じゃあ、あしたは食べないでおくわね。うん、あしたはがまんしてあさってまで待っててねって両親ふたりに伝えた。
結構重い陶器の焼き芋鍋。義母が自宅をIHにしたときに、もう使えないからといってもらって。それ以来、おいしく焼き芋ができるので使っている。中に石が敷いてあって、ほんとうの「石焼き芋」ができるのだ。車にそれをつみ、前日に作った肉じゃがをつみ、おみやげと頼まれていたビオフェルミンを持って実家へ行ったら。
芋がない。1本だけテーブルの上にあって、半分のものがトースターに入っていた。
「あれ、さつまいもは?」
「食べたよ」
「食べたって、きのう?? 一昨日食べないで待っててねって言ったのに。そのとき6本あったから、きのう4本も食べたの??」
「うん。ほしかったらまた買いに行けばいいじゃない」
いや、私がほしいんじゃなくて。たくさんあって困っているだろうから、焼き芋しようと思ってたのに。到着3分でもはや帰りたいモードになる。10時半に着いたのに、家の中はまだ雨戸が全部しまったままで、まっくらで。まだ朝ご飯を食べているところという。どういう暮らしだ。
「こんなにいい秋の日なのに。太陽の光をあびなあかんよ。こんなところにいたらじめじめして病気になるわ」
と、いって、がらがらと雨戸をあけていく。 ビオフェルミン買ってきたよといっても、そんなもの頼んだかしら、という。まあいいよ、どうせ忘れてるんだから、と言葉がきつくなる。通帳をチェックしたら、ガス代が高額になっているのに気づいて、ガス会社に電話して確認してみた。これが今回の大きなミッションだった。すると、電気料金と合算タイプに切り替えたらしい。それならわかる。それはすぐに解決できてよかった。それから両親の1週間分の薬をセットする。
父がすぐ横にきて、「さつまいものことごめんな。お母さんのこと、あんまり責めたらんといてな」というので、ちょっと反省する。すると、それをきいた母が(こういうことは聞こえている)、「私らも80超えているんやから、忘れてあたりまえ。明瞭な頭やったら嫌われるから、わざとぼけているふりしているだけよ」という。
父はガスのことをとても感謝してくれて、「おまえらがいてくれるから安心して暮らせる。ほんまにありがたいとおもてるよ」と何回も言ってくれるので、私も心の波が収まってきて、母と買い物に行くことになり、まずホームセンターでチューリップの球根とパンジーを買い、スーパーで食材をたくさん買い込んだ。さつまいももおいしそうな2本入りがあったので買った。(←また芋をたべさせる娘)
昼食の用意をしながら、焼き芋をする。いい匂いがしてくる。おいしそうな匂いだね、そうでしょ。
昼食後、私がチューリップ植えようといったら、いつもは昼寝ばかりしている母が「私も手伝うわ」といって、軍手をはめていて、を、やる気がでてるな、と思う。何が植わっていたかわからないようなプランターを3つ、枯れた植物を抜いて、根っこをひきぬいていった。
母「土をさわっていると気持ちいいね、たまにはこういうの楽しいな」
私「うんうん、楽しいね。ちゃんとお水やってね」
と、母が若い頃みたいになって、私も嬉しかった。父は最近、デイサービスに週一回行き出して、カラオケができるから気に入っていて元気になっているけれど、母はこもりがちになっていたのが気になっていた。暖かい日は庭いじりしたり、昔みたいに庭でお茶のんだりしたらいいんだなと思った。
区切りがついたので、焼き芋をおやつに食べて、お茶を飲んだ。父も嬉しそうだった。
行ったときは悲しいというか腹立たしいというか寂しい気持ちになって怒ってしまったけど、帰るときはまたきてあげようという気持ちになれてよかった。
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