ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

新年度の市バスにて

2021-04-17 22:57:54 | 日記

 きょう、市バスに乗っていたら途中から私学の小学生が3人乗ってきた。

 

 そのなかのひとりは肩のところに黄色いマークをつけていたので、一年生だということがわかる。あとのふたりも高学年ではなさそう。2年生と3年生だろうか。

 

 2年生の子はさっさと空いている席にひとりで座った。

 

 3年生の子は、あたりをみまわして、空いている席を見つけて1年生の子を座らせて、その子の傘をくるくると巻いてあげたり、もっていたサブバックを腕からおろしてあげたりいろいろ世話を焼いている。えらいな。

 

 私はその子たちが気になったので、イヤホンをはずして音楽をとめた。ちいさい声で話すのが聞こえる。

 

 「もうすぐ私、先に降りるけど大丈夫? お母さんに電話する?」 と3年生が1年生にきいている。1年生は首を横にふってじっと床をみつめている。心細いんだろうなぁ。3年生の子は心配そう。

 

 降車ボタンを3年生の子が押したので、私は「次降りるの? その子はどこまで乗るの?」と声をかけてみた。1年生の子が3年生の耳元でささやき、3年生ははっきりと「西大路御池」と答えた。

 

 「西大路御池かぁ、私のほうが先に降りるなぁ。運転手さんにその子が西大路御池で降りること、あとで言うとくから」と言ったら、ちょっとにっこりして3年生が降りて行った。

 

 1年生はじっと下をみたまま。ランドセルもサブバッグも横に置いて、傘は前の座席の持ちてにかけてある。一番後ろの席から一番前の降車ドアまでは階段もあるし1年生にしたら相当距離がある。バスが止まってからいろいろ荷物をもって前までいくのは時間がかかるだろう。そう思ったらこっちまでどきどきしてくる。

 

 私の降りる停留所について、声をかけようと思ったけど、まだうつむいていた。

 

 降りるときに運転手さんに「一番うしろに一年生の女の子が乗ってはって西大路御池で降りるらしいので声をかけてあげてください」とお願いしたら、「わかりました」と言ってくれた。

 

 1年生になってまだ2週間あまりだもんね。それまで幼稚園だったと思うと、がんばってるなと思う。40分はバスに乗らないといけない。下をむいていたのは恥ずかしいとか不安とかじゃなくて酔っていたのかもしれない、などいろいろ考えながら歩いていたら道をまちがえた。

 

 人の心配している場合ではないのだった・・・・・

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 冬道麻子第五歌集『梅花藻』... | トップ | 文具マニア »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事