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いつでも君のこと好きだったよ

歩道橋

2014-11-26 21:36:20 | 日記

 けさ、職場にテレビ局の人から電話がありました。 12月からの放送のためのテープとコードナンバーがほしいということ。

 

 テープ??  製作者に問い合わせると、もうずいぶん前に送っているということ。 青ざめました。 そんなの預かっていたかなぁ。 相棒のHコーディネーターと記憶をたどります。 総務のひとにきいても預かっていないということでした。 うーむ。 もし仕舞うとしたらこのキャビネットしかないな、と思って開くと、茶封筒が・・・・ ありました。

 

 すぐに電話して宅急便で送りました。 ふ~

 w

 私「毎日なんだか綱渡り状態。 あした必着のテープをきょう探し出して送るって、どういう仕事の仕方してるんかな、わたし」というと、となりのNくんが、

 「僕なんかとっくに綱切れて落ちてる状態ですよ」

 私「あはは。 あかんやん」

 

 そうそう、 きのう息子はロビーチーフの打ち合わせとかでまたスーツを来て出掛けたらしい。 それで夕方そのままバイト(スーパー)へ行って、それからぜんぜん音沙汰がありませんでした。

 

 夜の12時半くらいに公衆電話から電話がかかってきて、「きょうは歩道橋の撤去作業を見学にきてるから、先に寝といて」「いまどこ? 帰ってこられるん?」「大久保。自転車やから大丈夫」「なんでそんなもの見てるん?」「珍しいから」

 

 ・・・・・・ 変わってるなぁ。

 

 朝起きたら、息子と夫がリビングにいて談笑していました。 息子は寝ないでそのまま朝までリビングにいたもよう。

 

 息子「スーツにコート着て、カメラ向けてたら、新聞社の人ですかっていわれた」

 私 「確かに、夜にそんなとこにいく学生はおらんやろう」

 息子「警備のひととか、公務員の立会の人とか、いろんなひとがいはって、しゃべっててん」

 私「へえ」

 息子「両側の鉄柱と橋を溶かして分離させて、あとは橋の部分を切断して運ぶっていう予定やったらしいけど、片方の鉄柱を外したときに豪雨になって、中断が決まったのが1時30分ごろやってん。それで、せっかく外したのに、また金属をとかしてくっつけて帰らはった」

 私「中途半端で置いて帰ったら危ないもんね」

 

 それから、移動式クレーンはどういう免許がいるかとか、どういう会社がそういう大きな機械を作っているかとか、ネットで調べていました。 「KOBELCOとかKUBOTAとか?」と私がきくと、

「なんでそんなこと知ってるん?」と、意外そうにいうので、「私は工場マニアなんだから。壊すより創るほうがどっちかというと好きだけど」

 

 このあいだの、京都国立博物館でも外側についている雨樋ばかり気になっていました。 なんだか、雨が落ちて流れて、雨樋を伝って外へ出るところを想像すると、自分が雨粒のようになった気がして楽しいのです。 砂利とかセメントを扱う工場が好きなのも、液体とか個体が流れて回されて運ばれて煉られてっていう「流れ」が好きなんだと思います。

 

 誰も使わなくなった歩道橋。 それを撤去する人もいる。 「かっこいい」と思ってカメラに収める姿勢が「感じの悪いもの」でなかったから、現場のひとがいろいろ話し相手になってくださったのだろうと思います。 歩道橋だって、設置しようと起案した人がいて、実際に見積もりしたり下見したり業者を頼んだりして完成し、町のひとが利用して、使わなくなって、撤去を決めて。たくさんの人が動いています。

 

 本は読むだけのものでなく、誰かが書いているものだということを子供のころから認識していたことが、「受け取る」一方でなく、「作り手」としての見方が自然に身に着いたのかもしれません。たくさんの歩道橋撤去に関わる人たちや、その様子を切り取った写真を見ていると、社会基本に立ち戻ったような気がしました。

 

 おもしろい大学生活を送っているんじゃないかな。 自分とは全然違う人生が垣間見られて結構面白いものです。

 

 写真撮影:藤田凌也 2014.11.26 大久保

 

 

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