このあいだの同窓会で5年ぶりにOくんに会った。
Oくんと私の実家はまあまあ近くて、私はいわゆるニュータウンに住んでいたのだったが、Oくんは地元の大きな広い庭のある家の子だった。
高校3年のとき、私は近所のダイエーでレジのバイトをしていることを言ったら、車の免許を取ったばかりのOくんがマヨネーズを買いに来てくれたことがあった。
Oくんには個性的なおじいちゃんがいて、庭で七面鳥を飼っていた。実際には私は一度もOくんのおじいちゃんにも七面鳥にも会ったことはないのだけど、なんだかおじいちゃんと七面鳥が重なって、Oくんの記憶をたどると必ずセットでてくるのだった。
同窓会の二次会でたまたまとなりに座ったOくんに、
私「久しぶり。おじいちゃん元気? 七面鳥を飼ってた」 と言ったら、
Oくん「オマエ、俺らいくつやと思てんねん。おじいちゃんなんかとっくに死んだわ。もう親父もおらんのに」と言われた。
あ、そっか。時間はあれからすごく流れていたんだ。なんだか人物だけ年とって、背景はそのまま固定されていたけれど、背景もそりゃあ変化してるよね。
知らないうちに(一度も会わないうちに)この世からすべりおちていなくなってしまったOくんのおじいちゃんとお父さん。みんないろんなものを失くしながら生きてきたんだな。
それにしても、私のことを「オマエ」と呼ぶひとはこの世に数えるほどしかもういなくて。
私の父ももう私を「オマエ」とは呼ばない。いまは呼べないというか。
何歳になってもあのころみたいに「オマエ」と呼んでくれる人がいるっていうのは、なんだか下っ端の自分に戻れた気がして嬉しいなと思った。
今朝も会社で朝一にお菓子が配られて、局長の東京土産だということだったので、局長にお礼を言ったら、
局長「いや、そのお菓子、ふじたさん好きってこのあいだいうてはったから」 と言われて。
局長、私の好きなお菓子を覚えていてくださったんだなと嬉しく思ったのと、局長にまで気を遣ってもらうような立場になってしまったのかという気持ちとが交錯して複雑な気持ちだった。
きょうのランチは11月から12月限定のサラダ。ベリーソースのかかった豚肉入り。おいしかったな。
Oくんと私の実家はまあまあ近くて、私はいわゆるニュータウンに住んでいたのだったが、Oくんは地元の大きな広い庭のある家の子だった。
高校3年のとき、私は近所のダイエーでレジのバイトをしていることを言ったら、車の免許を取ったばかりのOくんがマヨネーズを買いに来てくれたことがあった。
Oくんには個性的なおじいちゃんがいて、庭で七面鳥を飼っていた。実際には私は一度もOくんのおじいちゃんにも七面鳥にも会ったことはないのだけど、なんだかおじいちゃんと七面鳥が重なって、Oくんの記憶をたどると必ずセットでてくるのだった。
同窓会の二次会でたまたまとなりに座ったOくんに、
私「久しぶり。おじいちゃん元気? 七面鳥を飼ってた」 と言ったら、
Oくん「オマエ、俺らいくつやと思てんねん。おじいちゃんなんかとっくに死んだわ。もう親父もおらんのに」と言われた。
あ、そっか。時間はあれからすごく流れていたんだ。なんだか人物だけ年とって、背景はそのまま固定されていたけれど、背景もそりゃあ変化してるよね。
知らないうちに(一度も会わないうちに)この世からすべりおちていなくなってしまったOくんのおじいちゃんとお父さん。みんないろんなものを失くしながら生きてきたんだな。
それにしても、私のことを「オマエ」と呼ぶひとはこの世に数えるほどしかもういなくて。
私の父ももう私を「オマエ」とは呼ばない。いまは呼べないというか。
何歳になってもあのころみたいに「オマエ」と呼んでくれる人がいるっていうのは、なんだか下っ端の自分に戻れた気がして嬉しいなと思った。
今朝も会社で朝一にお菓子が配られて、局長の東京土産だということだったので、局長にお礼を言ったら、
局長「いや、そのお菓子、ふじたさん好きってこのあいだいうてはったから」 と言われて。
局長、私の好きなお菓子を覚えていてくださったんだなと嬉しく思ったのと、局長にまで気を遣ってもらうような立場になってしまったのかという気持ちとが交錯して複雑な気持ちだった。
きょうのランチは11月から12月限定のサラダ。ベリーソースのかかった豚肉入り。おいしかったな。