・ある日ふと切手集めをやめるように失われてゆく昨日までの価値
この歌は、私が塔に入る前、1998年3月16日の読売歌壇(俵万智選)に掲載された歌です。
当時は週に1首、せっせと作って投稿していました。懐かしいなぁ。
実は、この歌を書き留めておいてくれた人がいたのです。図書館の新聞から。
きのう、知人がツイートしている人がいるよ、って教えてくれました。 びっくりです。
長く短歌をやっていると、こんなすてきなことがおこったりするんだなぁ。19年前の歌。自分でも好きな歌で、第一歌集『貿易風』にも入れた歌です。
私の手から離れた歌は、遠い遠いところで生きていて、偶然また私のところへ流れ着いた、という感じです。
私の歌を大切にしてくれていた人、どうもありがとう。それから、遠くにいても気にかけてくれるひと。どうもありがとう。