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ディオールの世界

2014-11-26 | art/exhibit/museum

 

 

先日、偶然通りがかって知ったこの催し、というか、一種の展覧会ですか、入口に係りの人が立っているし、イマイチ内容がわからないし、入りにくそうなので一度は通り過ぎました。が、やはり気になって引き返し、まさにここに来るつもりだったような顔をしながら中に入ってみました。
中は暗くて足元が見づらく、こんなところでけ躓いて骨折でもしたらえらいこっちゃ、などと思いながら慎重に歩きました。無料にしては中身がとても濃く、ディオールの世界をあらゆる角度から堪能できる、とても贅沢極まりない素敵な企画。

 

1947年2月12日パリ、モンテーニュ通り30番地に定めた自分のメゾンから最初のコレクションを発表して以来、そこがモードの発信地として不動の存在として現在にいたっているメゾンディオール。
約11年間という短い間、オートクチュール界のトップランナーとして世界中の女性を虜にしたクリスチャン・ディオールですが、1957年に亡くなった後も、そのスピリットはラフ・シモンズにより、現在によりマッチするようにアレンジされながら受け継がれ、今日に至っています。その全体の流れが、豪華でエレガントなドレスやバッグ、フレグランス、アクセサリー、映像、そしてファッションフォトグラファーの巨匠パトリック・デマルシェリエの手による美しい写真の数々を通して垣間見ることができるのです。フラッシュは禁止ですが、写真撮影OKだったので、一応ブログ用にと、撮ってきたのを見て下さい。
 

23才にして画廊を開いたこともあるディオールは美術への関心も造詣も深く、一流アーティストたちとの親交の広さにはびっくりするほどです。そして、日本の文化にも心を惹かれ、日本製の生地を愛用。そんな中、私たちが子供の頃の出来事を昨日のことのように思い出すのは、この写真。

1959年4月10日の正田美智子さまと皇太子殿下とのご成婚の時に、妃殿下となる美智子さまが身に着けていたのがクリスチャン・ディオールが制作したロープデコルテ。ヨーロッパのドレスと日本の着物との繊細な対話を紡ぐかのようにデザインされたそうです。

あとは下手な写真を少々ご覧いただき、会場内の雰囲気を味わっていただければ、と思います。

ディオールが描いた花のような女性とは、

「なだらかな肩、豊かなバスト、蔓のようにほっそりしたウェストから花冠のように開くスカート」!!会場を歩いているだけで、ウェストのくびれとは無縁のおばさんでも、背筋がピンとのびて身が引き締まってくるのを感じるのです。

下の★にパネルタッチすると、世界中のディオール愛用者の顔が浮かび上がってきます。と、そばに居た案内係の女性が教えて下さいました。

 

ライブラリーでは何冊もの資料が展示され、自由に閲覧できます。

地階では外人がデモンストレーションしている様子です。

 

その日によって違うようですが、この日は、香水の瓶をしめるときにつかうものやリボン掛けを、二人のフランス人の職人さんが実演していました。ミスディオールの瓶に結ばれた黒いリボンはダッカ―ノットという結び方だそうです。このお二方と一緒に記念写真を撮ってもらおうと、若い女性がひっきりなしに訪れていましたよ。
香水はめったに付けない、化粧品も無香料を使っている私ですから、たまににお土産でいただくことがあっても、いつも蒸発させたり、飴色になってしまったり、蓋が開かなかったり、で、もったいと思っています。でも香水瓶には女心をくすぐる魔法があるのは確かかしら。見ているだけで気持ちが華やぐんですもの。

 

ちなみに、現代の”ミスディオール”のミューズは、映画「ブラックスワン」でプリマドンナ役を演じたナタリー・ポートマンですって。

 

ヴェルサイユ宮殿の鏡の間をランウェイにして、シャーリーズ・セロンがジャドールのために歩き、写真家パトリック・デマルシェリエがメゾンディオールのゴールドのクリエーションをフィルムに収めました。
そこでは、すべてのニュアンスが、クチュリエが想像した世界‐神話的な宮殿の木彫り装飾、シャンデリアそして壁を埋めつくす鏡と響きあったのです。」(パンフレットより)

 

 会場を回りながら、はて、ここは、この建物は、以前、入ったことがある気がするけど、何があった建物だったっけ、と、頭をひねって思い出しました。オペーク銀座でした!開店したころ、一階につい中に入って覗きたくなるようなお洒落なフラワーショップがありましたが、閉店してすでに一年以上が経つのですね。建て替えのためだかよくわかりませんが、今はまだ残っているこの建物、イベントスペースとして使われているようです。その元オペーク銀座の各フロアーを全部使ってのディオールの世界展、一見の価値ありでしたよ。会期が長いので、時間がなくて見れなかった映像などのために、また寄りたいと思っています。
近寄りがたい世界の超一流デザイナーの世界を、浴びるように身近で見れるんですもの。すっかり忘れていた「ウェストのくびれ」意識ができただけでも儲けものでした。

 

エスプリ ディオール - ディオールの世界

会期/2014年10月30日(木) 〜 2015年1月4日(日)
(休館日:2014年12月11日、2015年1月1日)
場所/東京都中央区銀座3-5-8  玉屋ASビル
入場無料

 

 


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