ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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   人生は ・・・ダバダバダ・・・

シャネル映画・シャネル名言

2009-09-28 | cinema
      

先週は月曜日にアンヌ・フォンテーヌ監督の「ココ・アヴァン・シャネル」を見に行きました。この映画はココの若き日々をオドレイ・トトゥが好演。逆境をはね返しながら自分に正直に生きるココ・シャネルが、どのようにファッション界のトップへと上り詰めて行ったか、よく知らなかった分、とても興味深く鑑賞しました。

そこで、もう一つのシャーリー・マクレーン演ずる「ココ・シャネル」も見たくてたまらなくなり、イクスピアリでの上映最終日が金曜日だと当日になって知ったので、飛んで見てきました。遠くのシネマまで出かけなくて済んでよかった!

 

1883年8月19日に生まれ、母の死去と共に孤児院生活を余儀なくされたココ。18歳でお針子として働きはじめ、20才のときに富豪エチエンヌ・バルサンと出会ってから1971年1月10日に87歳で亡くなるまで、働き尽くめだった彼女の人生の後半を、シャーリー・マクレーンがどう表現するか、楽しみでした。

始まりは、15年間の沈黙の時代を経た後の1954年2月、復帰をかけてのコレクションが不評に終わるところから・・・
。昔を回想しながら進むこの映画もなかなか見応えがありましたが、英語を喋るシャネル映画ですから、それがどうも最後まで気になって仕方なかったです。それと、幾つかの状況設定が、前回の映画内容と微妙に食い違う点が、「伝記映画」としてどうなんだろう、と思いましたが、米・仏・伊の合作でテレビ映画として作られた事を思えば已むを得ません。

      

フランス映画の方がよかった気もするけど、アメリカ版の方も、若き日のココ役のバルボラ・ボブローヴァが、オドレイ演ずるココよりずっと大人しくて物足りなさもあったけど、とても魅力的な女優さんでした。シャーリー・マクレーンは“貫禄”ですかね。

高級ブランドには、ファッションを見るのは好きでも、ほぼ関心のない(買えない!)biancaです。シャネルだって例外ではなく、何であんなつまらないキルティングのバックが(失礼!)ビックリするほど高額なのか訳けがわからないのです。欲しいと思ったことなんか(本当に!)一度もないし、たとえバックが一つ手に入ったとしても、それに合う服も靴も容姿も持ち合わせていましぇ~ん。

                  流行とは、時代遅れになるものよ ←本当に!
  私は流行をつくっているのではない。スタイルをつくっているの ←納得!

シャネルNo.5の香水こそ、お土産にいただいたことがありますが、殆ど使わないまま蒸発。アハハ・・・お粗末ですねぇ。

          香水を付けない女性に未来はない(ギョエ~ッ?)

シャネルブランドとは縁もなにもないですが、一人の人間として、女性として、彼女の強靭な生き方には興味津々でした。

          翼を持たずに生まれてきたのなら、
       翼を生やすためにどんな障害も乗り越えなさい

彼女が最初に手掛けたのが、バルサンの援助により始めた帽子のデザインだったことや、人生でただ一度、心から愛した英国人実業家アーサー(ボーイ)カペルが、パリで「メゾン・シャネル」を出店するときの資金援助を申し出たこと。その後、彼を交通事故で失ったことなど、異性運においては幸運と不運の連続だったことを知りました。それでも、男性から援助は受けるけど決して支配されない女性だからこそ、媚びずに自己を主張できる女性だったからこそ、別れたあとも男友達として友情が続いたのでしょうね。恋人カペルから借りた援助資金は全部返済したというんですから、人を“利用”するだけの人間では決してなかったし、そんなところが、人を惹きつけてやまない彼女の魅力の一つだったのでしょう。

冠婚葬祭にしか使われなかった黒いドレスを、最も美しい色として取り上げたり、それまで誰も思いつかなかった、コルセットを使わない、着ていて楽な、余計な装飾を排除したシンプルな服作りを提案し、当時のファッション界の常識を塗り替えてしまう行動力は、あのころの保守的な時代背景を考えるとすごいこと、と思わずにいられません。

          かけがえのない人間になるためには、
         常に他の人とは違っていなければならない

ジョン・F・ケネディーが暗殺されたあの車で、ジャクリーヌ・ケネディーが着ていた服はピンクのシャネルでしたし、マリリン・モンローが[寝るときに身に付けるものは、シャネルNo.5だけよ」と言っていたのも有名ですね。

ココ71歳。映画の始めでの復帰をかけてのコレクションが失敗に終わったとき、彼女は「私は今まで何回も挫折を繰り返してきたから失敗はどうってことない。いつもそこからが始まりだったんだから・・」というニュアンスのことを言いますが、彼女の最大の魅力はまさにこの精神のように思えます。

          逆境こそが自分を伸ばせる機会である
            人生がわかるのは逆境のときよ

沢山の名言を残したココ・シャネル。逆境で培った反骨精神を持って、最後まで信念を貫き通した方が語ることばだからこそ、強力な説得力があるように感じます。生活の場として暮していたホテルリッツでひっそりと、その波乱に満ちた一生を終えたということも又、シャネルらしい自立した終わり方のような気がしました。

一週間に二本もシャネル映画を見たら、映画のことよりも、シャネル自身のことに魅了されてしまったマイブログになってしまいました。



             COCO avant CHANEL  

              
COCO CHANEL 

 

  

                  私は何度も
               挫折してきたわ
                でもその度に
             這い上がってきたの

 

 

 


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