ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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   人生は ・・・ダバダバダ・・・

ハーブ&ドロシー上映会

2010-10-21 | cinema

このビルの53階展示室内で行われた映画上映会に行って来ました。
イザ・ゲンツケンの「薔薇」が、夜空を見上げるように聳え、暗い中で眺める光景は
どことなく幻想的。ビルとバラの両方を画面の中に上手く入れようと、無理な姿勢で
カメラを構えました。場所は66プラザ内ローズガーデン。ベンチもあるちょっといい空間です。(六本木ヒルズのパブリックアートのページは
こちら

  アージェント・トーク003:映画『ハーブ&ドロシー』上映&トークセッション
「アージェント・トーク003」ではニューヨーク在住の現代アートコレクター、ヴォーゲル夫妻の軌跡を追ったドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー』(11月中旬より渋谷イメージフォーラムほか、全国各地で公開予定)の
先行上映会、および佐々木監督とゲストを招いてのトークセッションを開催
します。

『ハーブ&ドロシー』
郵便局員と図書館司書だったヴォーゲル夫妻のコレクションは1962年の結婚
を機に始まり、ミニマル・アートやコンセプチュアル・アートを中心に総計約 4000点にもなります。自らの審美眼を通じて地道に築き上げられたコレクションは、アーティストや作品への愛情に満ち溢れています。夫妻の素顔を垣間みることのできる本映画は、人生の豊かさや夫婦の生き方、アートのよき理解者となって支援し次世代へと手渡していくことの大切さをも考えさせてくれるドキュメンタリーです。(森美術館HPより)



http://www.herbanddorothy.com/jp/

この映画を初めて知ったのは4月8日のここで。
記事を読んだだけで映画にとても魅力を感じ、次なる情報を待っていました。
今月10日には、六本木ヒルズの森美術館内でも先行上映会が有ることを知り、すぐにネット上で申し込みしました。先着100名とのことだったので、夫にも話し、彼の分も即、申し込みました。当日会場で会費一人1500円を支払っての入館でした。又、入館料には11月7日まで使える「ネイチャー・センス展」のチケットも付いていたのです。再度六本木まで足を運ぶかどうかはわかりませんが、トークセッションもあるこの上映会、とってもお得感があって魅力的~。

上映会場は普通の展示室に椅子を並べただけなので、前の人の頭が邪魔でしたが映画館ではないので仕方ないですね。

身長150cmにも満たないハーブ&ドロシー・ヴォーゲル夫妻が、ごく普通の慎ましい生活の中で、ミニマル・アートやコンセプチュアル・アートを中心にした現代アートの収集を自分達の人生の目標として歩みはじめてから約40年。気がつけば、2000点以上ものアート作品が1LDKの狭い部屋のありとあらゆるスペースに溢れんばかりの状態に。

ドロシーの稼ぎは生活費に、ハーブのそれを作品の購入費に当てていた二人ですが、コレクションの基準はいたってシンプルで、自分たちのお給料だけで買える値段であることと、1LDKの小さなアパートに収容できるサイズであることでした。その基準を叶えたのが「現代アート」だった、というところです。

当初は家賃に追われて生活するのが精一杯の売れないアーティストでも、数十年後の姿を誰が予想できたでしょう。二人が気に入って買い付けた作家たちのほとんどが20世紀アート史に名を残すアーティストとなっていったのです。しかし、二人がコレクションをする上での約束事は、それらを絶対に転売しない、ということ。やがて、国立の美術館であるナショナルギャラリーから寄贈の依頼が・・・・。

全てが実話で、二人はまだNY在住です。
こんなユニークで素敵な二人に注目し、映画化を実現させ、数々の賞を獲得した方が日本人女性で、それも彼女の初めての作品だ、とのことに感嘆せずにいられません。

映画終了後のトークセッションでは、佐々木芽生(めぐみ)監督とアートコレクターの宮津大輔氏が、モデレーターの片岡真実さん(森美術館チーフ・キュレーター)の質問に答える形で進み、最後に質問などを受け付けました。宮津氏はサラリーマン・コレクターとして有名な方のようです。サラリーマンだと、会社の合併、吸収、倒産などがあると即、生活への影響が深刻となるが、ヴォーゲル夫妻は二人とも公務員だったから、生活の土台は安定していたと思う、とか、二人に子供がいたらコレクションどころではなかったのではないか、など、予定の時間をオーバーしての、なかなか面白い内容だったと思います。どんな質問に答えた時だか忘れたけど、この
映画を見たドロシーが、映画の中での自分達のすごさにビックリしたり涙したりしたことや、唯一の不満が、自分達の部屋が汚く乱雑に見えたことだった、とか、映画にはない裏話などが聞けました。

たった一度しかない一生で、二人が同じ目標に向かって生活をまるごと楽しんでいる姿は言葉で表わせないくらいすてきです。アーティストたちを自分達の世界に巻き込んで友達にしてしまう小さな巨人、ヴォーゲル夫妻。手を取り合い肩を寄せ合って歩いている姿や、二人の視線の違いがとても印象的な、心に残るいい映画でした。彼らの飼い猫も~ちっとも可愛くない~と最初、思ったけど、なかなかいい味だしてました。

来月11月13日から渋谷のシアター・イメージフォーラムでの上映が決定したことがここに書かれていました。前に坐る人の頭が邪魔しない場所で、ぜひもう一度見たいと思います。紹介してくださったさとなおさんに感謝です!

森ビル1階の出口ドアと床がこのようにお洒落な映画祭のPRとして使われていたので、思わず撮らずにいられませんでした。都会にはカタチが残らないアート?も溢れているんですね。消す作業ってどうなんでしょう。

六本木ヒルズは広くて歩きにくく、時々どこを歩いているかわからなくなります。で、ちょっとカフェ、というとき、探し歩くのが大変で、結局以前入って迷わずに行ける場所になってしまうんです。

この日は上映中にお腹が鳴らないよう、めんどくさがる連れを自分好みのカフェまで歩かせ、軽くお腹を満たしました。たしかそこは「エスパス・ブルディガラ」だったのに・・・名前が「けやき坂ベーカリー」になっていました。中の様子はそのままだったと思うのですが、たまにしか来ないからショップもレストランもけっこう入れ替わっているのかもしれません。トップ画像のローズガーデンだって、以前は無かったと思うんですが。

帰宅したのはすでに夜の11時を回っていました。なのに「腹減った」と、ちゃんと食べる人が一名と半分、いました~。二人で面白おかしく人生をエンジョイしながら歳を重ねて行くにはどうしたらいいか・・・考えなくちゃ。って、もうかなり重ね損ねてはみ出した部分多し、だけど、残りの部分をどう調整するか、それが問題だ。

★投稿日時は書き出した日で、実際に投稿したのは25日が終わる頃でした!
 

 


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