ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

映画に心満たされて♪

2010-08-09 | cinema

先週TSUTAYAへカードの更新に行き、無料レンタルしてきたのは、これ。
 Buena Vista ☆Social ☆Club  

ヴィム・ヴェンダース監督の10年ほど前の映画です。数年前の私のバースデーに、娘から同名のCDを貰っていました。とてもリズミカルなキューバンミュージックでしたが、どんな人たちが歌や演奏をしているのか、全く調べずに聴いていました。メリカのミュージシャン、ライ・クーダーが、その昔キューバの有名なミュージックホールだった「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」で活躍していたミュージシャンたちの足跡を辿り、探し当て、共にセッションを組み、コンサートを成功させるまでを描いた映画なのですが、CDの方が先に出て世界的な大ヒットとなりました。

映画はアムステルダム公演から始まりますが、最後はカーネギーホールでのコンサートに行きつきます。
70才近くから90才台までの、一人一人の生い立ちや演奏・収録シーンを、キューバの街並みなどを織り交せながら、ドキュメンタリー仕立てにしたこの映画を見て、音楽家はどんなにブランクが長かろうと、心で肌で、音楽・楽器をしっかりと覚えているんだ、と、老ミュージシャンたちの素晴らしい音楽センスに鳥肌が立ちました。

過去の人に再びスポットが当てられ、観客が熱狂して大きな拍手で彼らを迎える、という筋書きはよくあるでしょうが、ドキュメンタリーだからこそ、そして彼等が老齢にして現役並みプラスαな部分に溢れているからこそ、堪らないワクワク感と大きな満足感を貰えるんでしょうね。

ライ・クーダーには惚れぼれしちゃったし、(彼の息子も一緒に演奏しているんです。)イブライム・フェレールの歌にはしびれっぱなし。彼はライに探されるまでは靴磨きをしていたとか。どんな仕事だって恥ずべきことはない、と明るく言い切る!人間とは何ぞや、を、とことん知り尽くした爺さんだ。最年長のコンバイ・セグンドもしかり、92才にして「人生でステキなのは花と女とロマンスさ」と言っているんですからね。ピアニストのルーベン・ゴンザレスも、「私がこれまでの生涯の中で聴いたもっとも偉大なピアニスト」とライ・クーダーに言わしめるほど魅力的。でも・・・彼等の今は?と調べたら、残念ながら もう現世では会えないことがわかりました。日本で公演のあったことも知らなかったので、とても惜しいことをしました。
こんなにいい映画、どうして私、今まで見なかったのかしら。
映画の一場面をYou Tube で探したので、よろしければ。
Chan Chanです

メンバー

  • ファン・デ・マルコス・ゴンザレス Juan de Marcos González
  • イブライム・フェレール Ibrahim Ferrer (1927年2月20日 - 2005年8月6日)
  • ルーベン・ゴンザレス Rubén González (1919年5月26日 - 2003年12月8日)
  • ビオ・レイヴァ Pío Leyva (1917年5月5日 -2006年3月23日)
  • マヌエル・”プンティージ”・リセア Manuel "Puntillita" Licea
  • オーランド・”カチャイート”・ロペス Orlando "Cachaito" López(1933年 - 2009年2月9日)
  • マニュエル・”グアヒーロ”・ミラバール Manuel "Guajiro" Mirabal
  • エリアデス・オチョア Eliades_Ochoa
  • オマーラ・ポルトゥオンド Omara Portuondo
  • コンパイ・セグンド Compay Segundo(1907年11月18日 -2003年7月13日)
  • バルバリート・トーレス Barbarito Torres
  • アマディート・バルデス Amadito Valdés
  • ヨアキム・クーダー Joachim Cooder (ライ・クーダーの息子)
  • ニック・ゴールド Nick Gold (World Circuitのプロデューサー)

    (注意)生年月日は物故者と判明しているメンバーのみ記載。(ウィキペディアより)

 

さてその翌日は、友人から映画へのお誘い電話をもらっていたので、シネイクスピアリへ。まずはシネマ前の青龍門でランチをしながら アリエッティか、インセプションか、で、顔を見合わせました。
選んだのは、
借り暮らしのアリエッティ

これは、イギリスの作家メアリー・ノートンの「床下の小人たち」を、スタジオジブリが映画化したもの。

監督は「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」で原画、「ゲド戦記」で作画監督補を務めた米林宏昌。企画・脚本に宮崎駿。
身長10センチの小さなアリエッティ一家は、人間が住む家の床下で、さまざまな生活品をこっそり借りて暮らしていた。彼らの掟は「決して人間に見られてはいけない」ということ。しかし、アリエッティはその家に引越してきた少年・翔に自分の姿を見られてしまう。(webより)


前の晩に見たものとは全く趣きの異なるアニメ映画ですが、さすがジブリ。
今回もすこしハラハラしながらも、素直に楽しめました。隣に坐っていたのが小学生の女の子。いじわるな人が出て来たとき、この人きらい!と小さく叫んでいたのが可愛いかった。


次の日の夜は、レンタルしたもう一本を見ることにしました。三日連続で映画を見るなんて久し振り~。

画家と庭師とカンパーニュ

監督:ジャン・べッケル
画家:ダニエル・オートゥイユ、
庭師:ジャン・ピエール・ダルッサン

パリで成功した画家がカンパーニュの実家に舞い戻る。長年放ったらかしだった庭の手入れに庭師を雇うが、現れたのは小学校時代のいたずら仲間だった。家業の薬局を継がず芸術の道を選んだ画家と違い、国鉄に就職し勤め上げた後、念願だった庭師を始めた男はずっと地元で暮らし、愛する妻と慎ましくも幸福な家庭を築いていた。再会を喜ぶ2人はその日から過去や将来や現在について様々に語り合い充実した時を過ごす。(webより)

フランス・カンパーニュ地方を舞台に、中年の男性二人の友情や人生をを淡々と描いた映画です。職業上の地位や収入の差は、人の幸不幸を左右するほどのものではない。大切なのは、足るを知ることだ、と、庭師はわきまえているように見える。自分の人生を謳歌するには、周囲と比べる必要はない。自分の物差しで計ればいいだけ。そのままの自分でいられることと、共有できるユーモアと会話、仕事を愛すること・・・そんなことこそが大切だ、と、言葉や理屈ではなく、日々の暮らしから それらがにじみ出ている庭師の存在が大きかった。
生きる意味がおぼろげながらわかってくるころは、死を意識するころと重なるのでしょうか。実に会話の多い映画ですが、静かにさりげなく交わされる言葉の応酬のなかに、人生へのヒントが隠されているような映画でした。

レンタルDVD二本の共通点は、若者の影が薄く感じられるほど、中高年の魅力が圧倒的なこと。最初から最後までリラックスして気持ちよく見られたこと。ストーリー性は希薄で大きなアクションもなく淡々としているのに、飽きるどころかもっと続きを見たくなるほど魅力的な映画だったということでした。


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