ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

記録として~Myシネマトーク

2011-10-30 | cinema

最近は一ヶ月に一回ほど映画を見に行っています。
レンタルを併せたら二回ぐらいになるかな。
時間が経つにつれ、内容があいまいになり、何を見たか忘れることも増えつつあり、たんに忘れっぽいお年頃であるからなのか、心に残る映画が少ないのか、感受性が鈍感になってきているのかよくわからないけど、そのとき面白い、と感じてもその感覚が長く残らないことが多いのは残念なことです。
レンタルしたものは忘れることが多く、まだ見ていないと思って再度借りそうになったり・・・、少し前ならありえないことがあり得ることになってきて、もういやになっちゃう~!ブログに残せばまず忘れることはないだろう、と、直近の4か月の間に見た映画を簡単にメモっておきましょう。

しちがつ

アカデミー賞受賞した映画ということで見に行った「ブラックスワン」。
白鳥の湖、バレー映画、などと思って行ったらとんでもないことに!
まるでホラー映画をみているようで、それが苦手な私にはあと味がよくなかった。
あとで思い出すのはゾッとする場面ばかり。映画とわかっていても、ウィノナ・ライダー扮する元プリマ、ベスの衝撃的なシーンには目を被った。
現実と幻覚が入り混じっているので混乱してしまうし、座席を立つころは疲労感でいっぱい。映画としては心理描写がうまく出ていて、常になにか起こりそうでドキドキしっぱなしなので、観客を惹きつけてやまない?という意味では成功しているのかもしれない。

 

 

 

はちがつ

偶然、母宅にいたときテレビで見た、NHKドキュメンタリー「ふたり『コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎駿×宮崎吾朗~』」。
宮崎駿と息子の吾朗を10ヶ月にわたって密接取材したこの番組は、天才肌の父と、アニメーション監督としてまだ経歴の浅い息子との間に生じる意見の相違、戦い、葛藤などが生々しくも率直に語られ、すっごくおもしろかった。厳しい言葉を投げつける父の背中をいつまでも睨み付ける吾朗。そんなときスタジオジブリ代表取締役の鈴木敏夫氏があいだを取り持つように登場すると、見ている側~私~も少しホッとしたりして。
「コクリコ坂から」をすぐに見に行かなきゃ、という気にさせてくれました。
で、早速見に行きました。
時代背景が私の年代にも近いから、アニメのストーリー展開には意外性を殆ど感じない、すべて想定内におさまるという平々凡々さ。物足りなさ。なのに、見終わったときにニッコリしたくなるような心境になるんですよね、この映画は。幸せな気持ちになりました。3.11体験後に出来上がったということも映画になんらかの影響を及ぼしてしているのかも知れません。
バックに流れる九ちゃんの「上を向いて歩こう」の歌、全然古さを感じさせないのが凄い!
アニメを見るのは「ファンタスティックMr.Fox」以来、今年二本目。(だったっけ?)

くがつ

イクスピアリで6本見ると無料鑑賞券を一枚もらえます。前回はその一枚を使い忘れてパーにしてしまったので、今度はさっさと使おうと見に行ったのが「ライフ~いのちをつなぐ物語」。予告を見て絶対見ようと思っていたのです。日本語のナレーションとミスチルの歌がぴんとこなかったけど、カメラワークが素晴らしかった。いともカンタンに命が奪われる大自然の中で、必死に生き延びようと知恵を働かせている生き物たち。人間がどれほど「護られている」存在であるかを再認識しました。太古の昔から今まで、途切れることなく繋がったからこそ存在する自分という命が、本当に奇跡としか言いようがないと思うし、全ての生き物たちの命も心からいとおしくなりました。

ビデオでは、この月に、「カポーティー」と「ゴスペル」を借りてきて見ました。カポーティーのねっちりした喋り方が耳にこびりついてなかなか離れなかった一方、ゴスペルのほうは、映画を見るというよりも単純にゴスペルが聴きたくて借りたのですが、大正解でした。Yolanda Adamsなどの素晴らしい歌声を堪能できるだけでも充分に楽しめたことでした。

じゅうがつ

昨日の夕方、青山にあるギャラリーに行ったら、最終日だった為か、もうお片付けをしていて見られませんでした。ネットで知って楽しみにしていたのに、、、時間を確認し忘れました。せっかくここまで来たのだから青山散策といこうかな、とも考えたのですが。ハッと気が付き・・・・降りたばかりのメトロに又飛び乗り、向かったのは神保町。
イタリアアカデミー賞16部門ノミネートされ、主要三部門受賞し、更に各国映画祭で29部門受賞舌と言う映画、「やがて来たる者へ」を岩波ホールで見て来ました。

第二次世界大戦中の歴史的事件「マルザボットの虐殺」を、8才のマルティーナという女の子の目を通して映像化しています。

マルザボットの虐殺
1944年9月29日未明から10月5日までの8日間、北イタリアの山村で起きたナチス・ドイツ軍による虐殺事件。パルチザン掃討を目的としていたが、犠牲者771名のうち、多くが子ども、女性、高齢者だった。
岩波ホールHPより)

生まれたばかりの弟を自分の腕の中で亡くして以来、口をきけなくなってしまった少女、と言う設定なので、女の子は終始無言です。が、その眼差しの向こう側には、迫りつつある戦争、そしてそれに村が、家族が、次々と巻き込まれていく姿が映し出され、緊迫感で胸が押し潰されるほどでした。これでも人間と言えるのか、と感じざるを得ない残虐性を引き出す戦争という魔物。少女の目は、敵(ナチス-ドイツ軍)と味方(パルチザン)がどっちがどうなんだかわからないほど、狂った人間の姿をじっと捉えているのです。 人間はなぜ戦争をするのだろう。なぜ抵抗しない人を敵という理由だけで殺せるのだろう。殺人をゲームのように犯している青年たちだって、溯れば父母から祝福を受けて生まれてきた人間なのに、いったい何にどう洗脳されてしまったのだろう。そして現在も、懲りずに世界のいたるところで起っている戦争。やがて来たる者へ、私たちはなにをどんな形で残せるものか、考えてしまいました。
戦争を経験したことのない私ですが、これ以上放射能で汚染された地球なんか絶対に残したくないです!

「やがて来たる者へ」オフィシャルサイトはこちら

 

神保町界隈は例の神田古本まつり開催中でした。古本の祭典は11月3日まで続きます。

 


最新の画像もっと見る