大学芋に挑戦です<o:p></o:p>
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九月二十一日 敬老の日
数日前テレビの料理教室で大学芋の作り方を放映していました。たいして気にもせずに見ていたのですが、丁度到来物の薩摩芋が何本か転がっています。よし暇ッ潰しに作ってみるかと、一念発起です。<o:p></o:p>
昔、浅草を訪ねた時など、老舗のお店があってよく買って帰ったものでして、好物の一つなのです。<o:p></o:p>
先ずは皮を剥き乱切りにします。個数にして40個ぐらいの量でして、天麩羅鍋をコンロにかけます。油の温度は低温にするのは常識の範囲、二回に分けて揚げる算段とします。その前に砂糖蜜をからませ、それにまぶす胡麻を炒っておきます。芋を低温で揚げるのと同時進行で、鍋に砂糖を盛って弱火でかき回します。果たして蜜ができるか、初体験でありまして懸命に掻き回しました。<o:p></o:p>
どうやらねばねばしてきます。最初一人でやるからと言ってはいたのですが、急遽かみさんを招集です。蜜作りを頼んで芋を揚げることに専念し、揚げる端から蜜を絡めて、大皿に芋が互いに粘着しないように並べていきます。これは垣間見たテレビの知識で、それに慌てて胡麻を振りかけました。<o:p></o:p>
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さて、結果としては失敗でした。蜜の量が足りなくて半分はから揚げのまま、皿に盛った芋は蜜が厚く、おまけに皿にこびりついて剥がすと芋が崩れてしまうのです。どうやら生半可の知識で始めたのがいけなかったようです。<o:p></o:p>
結局、薩摩芋のから揚げで、二人して昼食にしました。戦争中は代用食でよく食べたもんだと言えば、かみさんも薩摩芋入りの雑炊をよく食べたと応じます。<o:p></o:p>
そんなわけでしたが、バイトから帰ってきた下の孫が、出来損ないの大学芋を美味しい美味しいと食べてくれたのが、なによりでした。<o:p></o:p>