うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 後期高齢者の日めくり その五十七

2009-09-22 07:16:09 | 日記

大学芋に挑戦です<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

九月二十一日 敬老の日

 

数日前テレビの料理教室で大学芋の作り方を放映していました。たいして気にもせずに見ていたのですが、丁度到来物の薩摩芋が何本か転がっています。よし暇ッ潰しに作ってみるかと、一念発起です。<o:p></o:p>

昔、浅草を訪ねた時など、老舗のお店があってよく買って帰ったものでして、好物の一つなのです。<o:p></o:p>

先ずは皮を剥き乱切りにします。個数にして40個ぐらいの量でして、天麩羅鍋をコンロにかけます。油の温度は低温にするのは常識の範囲、二回に分けて揚げる算段とします。その前に砂糖蜜をからませ、それにまぶす胡麻を炒っておきます。芋を低温で揚げるのと同時進行で、鍋に砂糖を盛って弱火でかき回します。果たして蜜ができるか、初体験でありまして懸命に掻き回しました。<o:p></o:p>

どうやらねばねばしてきます。最初一人でやるからと言ってはいたのですが、急遽かみさんを招集です。蜜作りを頼んで芋を揚げることに専念し、揚げる端から蜜を絡めて、大皿に芋が互いに粘着しないように並べていきます。これは垣間見たテレビの知識で、それに慌てて胡麻を振りかけました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

さて、結果としては失敗でした。蜜の量が足りなくて半分はから揚げのまま、皿に盛った芋は蜜が厚く、おまけに皿にこびりついて剥がすと芋が崩れてしまうのです。どうやら生半可の知識で始めたのがいけなかったようです。<o:p></o:p>

結局、薩摩芋のから揚げで、二人して昼食にしました。戦争中は代用食でよく食べたもんだと言えば、かみさんも薩摩芋入りの雑炊をよく食べたと応じます。<o:p></o:p>

そんなわけでしたが、バイトから帰ってきた下の孫が、出来損ないの大学芋を美味しい美味しいと食べてくれたのが、なによりでした。<o:p></o:p>


うたのすけの日常 山頭火の世界 五十七

2009-09-22 05:53:34 | 日記

草のうつくしさはしぐれつつしめやかな<o:p></o:p>

時雨がいっとき街道を見舞います。砂塵に汚れた葉をきれいに洗います。萎れかけた草も立ち直っていき、しっとりとした青味が蘇えりました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

洗へば大根いよいよ白し<o:p></o:p>

眼に眩しい白さとよく言いますが、収穫した大根を井戸端で洗います。次々と農夫の陽に焼けた黒い手で洗われていき、その白さが際立っていきました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

しぐぐる土をうちおこしては播く<o:p></o:p>

時雨に濡れた畑の土は黒々と、艶っぽくさえあります。農夫の顔がほころび、鍬持つ手にも力が入ります。起こされた土が大きく息を吸っては吐くようです。種子に願いをかけて播きます。山頭火も豊作を念じて見守るのです。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

影もぼそぼそ夜ふけのわたしがたべてゐる 自嘲<o:p></o:p>

仄かな灯りに自分の姿が、障子に黒い影となって映っています。ひとり黙々と箸をすすめる等身大の様が侘しく感じました。ぼそぼそと映る影までが、がたまらなく自分が嫌になりました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

ひよいと芋が落ちてゐたので芋粥にする<o:p></o:p>

天からの恵み物です。ひょいとが笑わせます。早速と言ったところでしょう。芋も幸せです。天下の山頭火に拾われ、胃の腑に収まったのですから。ところで芋は馬鈴薯でしょうか、薩摩芋でしょうか、戦中戦後と芋粥は結構頂きました。芋は薩摩芋に限ります。<o:p></o:p>


うたのすけの日常 山頭火の世界 五十六

2009-09-22 05:53:19 | 日記

草のうつくしさはしぐれつつしめやかな<o:p></o:p>

時雨がいっとき街道を見舞います。砂塵に汚れた葉をきれいに洗います。萎れかけた草も立ち直っていき、しっとりとした青味が蘇えりました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

洗へば大根いよいよ白し<o:p></o:p>

眼に眩しい白さとよく言いますが、収穫した大根を井戸端で洗います。次々と農夫の陽に焼けた黒い手で洗われていき、その白さが際立っていきました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

しぐぐる土をうちおこしては播く<o:p></o:p>

時雨に濡れた畑の土は黒々と、艶っぽくさえあります。農夫の顔がほころび、鍬持つ手にも力が入ります。起こされた土が大きく息を吸っては吐くようです。種子に願いをかけて播きます。山頭火も豊作を念じて見守るのです。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

影もぼそぼそ夜ふけのわたしがたべてゐる 自嘲<o:p></o:p>

仄かな灯りに自分の姿が、障子に黒い影となって映っています。ひとり黙々と箸をすすめる等身大の様が侘しく感じました。ぼそぼそと映る影までが、がたまらなく自分が嫌になりました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

ひよいと芋が落ちてゐたので芋粥にする<o:p></o:p>

天からの恵み物です。ひょいとが笑わせます。早速と言ったところでしょう。芋も幸せです。天下の山頭火に拾われ、胃の腑に収まったのですから。ところで芋は馬鈴薯でしょうか、薩摩芋でしょうか、戦中戦後と芋粥は結構頂きました。芋は薩摩芋に限ります。<o:p></o:p>