十月二十八日(木) 曇雨
一挙に冬が押し寄せたようです。部屋から廊下に出ると、思わず「寒い」といった言葉がほとばしります。どんよりとした曇り空、心まで寒くなるような寒空、北国はこうした情景が、これから何ヶ月も続くわけです。多少の寒気で泣きを入れるのは、チトみっともないと反省であります。
食堂には炬燵はセットしたものの、小生の部屋には炬燵など置くと身動き出来なくなります。それで急遽ストーブを押入れから出して、居間と洗面所に用意しなくてはなりません。孫たちの部屋は、上の孫が自分たちでやると言います。このこと去年もそうでして、まあ、大きくなったというわけでしょう。
ところで問題は灯油です。去年購入したのが二缶残っていますが、ストーブにはそれぞれ前年からの持ち越した灯油は、使用しないようにと注意書きがなされております。
しかしそういわれてもです、二缶もの灯油を破棄など勿体無くて出来やしません。
劣化した灯油の見分け方も、ストーブの説明書に、すなわちコップに入れて陽にかざし、色具合や濁りを云々とあります。でもそんな面倒は願い下げです。去年も缶の半分ほど持ち越したのがあったのですが、「ええ、侭よ」と見切り発車を選択しております。業者はストーブの故障の原因になると警告しているわけですが、でも今年も無視してというより、そうそう簡単に劣化はあるまいと、何の根拠もなく決め付けタンクに注入であります。
それはともかく灯油には食べもののように、賞味期限ならぬ使用期限の明示はないのですから、何ら問題はないわけと確信犯的な選択であります。
そんなわけでありまして、世の中、いろいろ悩むことが日々多々あるようであります。まあこんな事例は個人的なことでして、別段世間に迷惑はかけないわけですが、これが社会的な責任のある企業の場合、そう簡単にいかないようです。
例えば飲食物の賞味期限など格好な例でして、勿体無い、まだ十分賞味に耐えられるといった場合でも、多くの場合破棄処分にしてしまいます。それに対して消費者の対応もまちまちです。
賞味期限などあっけらかんと無視して、多少の期限切れでも味に変わりはないと構える人もおられるわけです。あたしはどっちかといえば、賞味期限を厳守するほうですが、かみさんは勿体無い派でして、期限無視派です。
しかし企業はそうはまいりませんでして、あくまで厳守です。そのため幾つかの企業はいろいろ画策し、露見しては糾弾されております。
素人感覚で言わせていただければ、最初っから期限を十二分にとって記載すればいいと思うのですが。