関東地方、昨日一昨日と異常気象のオンパレード、散々な被害に見舞われる。当地は幸いその間隙を縫ったように被害皆無といった状態で、大いに幸運を感謝しなければならない。そして今朝も昨日ほどではないが、大気の状態の不安定な地域もあるという。
しかしながら早朝の空模様には、そんな気配は微塵も見られない。そんなわけで今朝は、かみさんに付いて足慣らしに散歩に出る。青々とした稲が大きく育ち、見渡す田圃の景色にすこぶる爽快な気分を味わう。
そして家に戻り食事を済ましても、天候の激変する気配も感じられない。よし、それならばと幸い娘が休みで居るので映画観に水戸へ出る。1回目の9時50分に丁度時間ピッタリのバスがあって、これまたラッキーと言ったところであった。
映画の批評は柄ではないので割愛するが、この映画近ごろは滅多見られない、悪人が1人も登場しないといった珍しい映画であった。
しかしこの映画本筋から外れるかも知れぬが気になる点があった。それは山小屋で脳梗塞で倒れた病人を病院に運ぶといった一刻も争う場面で、麓からの救助隊と、山小屋の主人公が背負って途中で落ち合うといった作戦にでるわけである。
そんなに悪天候とも見られぬ場面で、病人を背負って難路を下山する手に汗握るクライマックスである。素直にハラハラドキドキ観ればいいのだが、一瞬ヘリコプターで救出すればと思ってしまった。いけない性格である。
なにしろ次の場面で山小屋の改築に使う材木をヘリで運ぶシーンが出るので……。しかしその点に目をつぶればジーンと胸にくる映画であった。