近頃の 世相に震え 空しくも 癒しを求め 猫と戯る
なぜ覗く 何があったの 十二才 悪のゆさぶり 身を凍らせて
痛かった 寒かったろう 母の声 せめて届けよ 十八の子らに
あどけない 連日テレビに 映る顔 襲う刃物に 怒りも凍る
何やかや 何をいまさら 全て後手 口は調法 マスコミの顔
各地区の 教育委員 押しなべて 事件発生 ただ師走
予算委で 戦争知らぬ 大人らの 愚問珍答 杞憂果てなし
九条と 引き鉄引かぬ 自衛隊 世界に燦たる 抑止力なり
自衛隊 何が何でも 海外へ 孫や曾孫に 銃を持たすか
沖縄と ニューギニアにて 連れ合いは 叔父に死なれて 嘆き未だに
予算委の 献金有無の やり取りは まるで落語の 禅問答に似る
永田町 法律知らねば 犯しても 罪にはならぬ 屁理屈通る
人質の 処刑真似たか 首を刺す 子らの社会に 忍び寄る闇
混沌と 静かな街を 包み込む 心も冷える おぞましき影
永田町 金にまみれて のたまうな 足元見つめ 改めて言え
残酷な 殺しの場面に 明け暮れる 一言語れ テレビの人等
外つ国の 争いに参じる 意気込みを かなぐり捨てて 子らに向かえよ
成人に あらねど手打ち 殴り込み 挙句にコロし おぞましき連鎖
戦争が あっと言う間に 簡単に 出来る日本に お色直しか
法改正 恐いものなし 次々と じわりじわりと いつか来た道
沖縄と 日本政府は 別々の 国家の如き 様相呈し
アベ政権 イスラム国の 抬頭を チャンスと見たか いくさへの道
足腰の 痛みに耐えて 姉は言う 何の因果と 電話口にて
足腰を 患う姉は イターイと 声を殺して 叫ぶのと言う
連れ合いと 娘に死なれ 姉は言う お前は良いね 娘と孫と…