午前と午後と医者を梯子してしまった。足の親指の爪を剥がしてしまい自己治療というか、バンドエイドでぐるぐる巻きにしていたのだが結果は最低。爪がぶらぶらしだしたので結果として診断を仰ぐ始末。その経緯を診てもらいに日赤水戸へ。ついでに水戸駅南の泌尿器科へ行ったのだ。午前の皮膚科の診断は薬を塗る必要なし、紙テープも巻くこともありませんよとのご託宣。ただ爪が再生する確率は分からぬと言われる。
爪の剥がれた様は月の表面のようである(見たことはないが)実に醜い。しかし思った、長生きはするものだと。どのくらいたったら爪が生えて、いや再生するのか。その経緯をじっくりと観察できるわけだ。再生しないかも知れぬ。それもいいだろう。どう変化していくのか。毎日観察するのが楽しみである。
昨日かみさんに付いてクリニックに行き、かみさんの診察が終わるまでおよそ二時間、待合室でテレビを観て過ごした。丁度、清原選手の覚せい剤使用で再逮捕が報じられ、コメンテイターがいろいろ語っていた。再逮捕で拘留期限が延長され、結果保釈が先送りになったとか、たとえ申請しても彼には現在保証人とか身元引受人が見当たらぬ。ゆえに難しいとか、先行き保釈になった場合、保釈金は幾らとか姦しい。挙句には再犯の可能性があるとか無いとか、まったく以て大きなお世話である。
逮捕から二十日。もういい加減に彼を俎板から下してやってくれと言いたい。マスコミに彼の過去現在を丸裸にして、世間に晒す権利があるのか。今一番苦しんでいるのは清原自身だ。それこそ薬の禁断症状でもがき苦しみ、うつ状態で自死の恐れだってあるのだ。
この先裁判が控えている。彼が心身ともに正常に帰ってそれに臨むことを願う。
八時半、かみさんの散歩に付き合いながら月に一度の内科に行く。肝臓の数値はまあまあだが、最近腎機能の働きに疑問符がつき、いささか憂鬱である。まあ齢からいって、あちこち劣化してくるのは仕方なしと達観しなくてはなるまい。先生曰く、悪い時から見ればいくらか良くなっていると言う。結論として様子を見ましょうということである。
午後は今度はかみさんに付いてタクシーで糖尿の診察に行く。かみさんの方もまあまあということである。最近お互いに医者通いが苦痛になってきている。いや、苦痛というより面倒になってきている。
しかし面倒でも痛いの痒いと症状が出てくれば医者通いせねばなるまい。実に情けない。全くもって情けない。
このまま春が来ればいいのだが、庭の梅も咲きだしたことだしと期待はしたものの、そうは問屋が卸さない。当地はもちろん全国的に今日は初夏の陽気から真冬に逆戻り、まったく可笑しな陽気である。しかし昼前スーパーまで一緒したのだが、真冬に逆戻りしたとはいえ気分は春である。木々を揺るがす風もどこか温かみを感じる。
♪春よ来い、早く来い♪である。
明け方蒸し暑く、慌てて布団を剥いだがもう眠れず腹を据えて、天井と睨めっこだ。しばらくしてかみさんも目覚めたようなので風呂入ろうかと声をかける。時間は四時、早くもなし遅くもなしといった時間帯である。
静かにと言っても所定の音は避けられぬ、残り湯を抜き静かに静かに湯を張り、さっと体を洗って布団の上で胡坐をかいてしばし黙然とする。さっぱりとした気分を味わい新しいパジャマに着替える。かみさん、これまた静かに静かに洗濯機を動かす。この時間娘夫婦は白河夜船、余り気にすることは無しと根っから決め込んでの行動である。
そのうち眠りに入ったのか、時刻は六時半。これはいかぬ寝過ごしてしまった。布団をあげ一日の始まりである。下に降り、ブルーの餌を用意してやる。一晩中独りで過ごしているので、カーテンを開けたりする間しきりにまとわりついて甘えてくる。
今朝はストーブも点けず、炬燵もそのまま早朝からバカ陽気、そして風が音を立てて吹きまくっていた。
浮気ばれ 育児の時間 たっぷりと
とんでもない 迷惑なんて 面白かった
仮面おば 剝がせばただの 女好き
助平が たまたま議員に なっただけ
居直って あくまで白切れ 男なら 昔の人は そう説いてます?
昨日は子供たち帰りが遅いということで、晩御飯は二人だけでということになった。それじゃ今夜は久しぶりに田んぼ・畑の中の居酒屋でと話がまとまり、湯冷めをしないように早めに風呂に入り、布団も敷いていざ出陣となった。ところがである。出がけになって鍵が見当たらないのである。
昼前にかみさんが一人、歩きに出ただけであり、玄関にあるはずなのに見当たらぬ。かみさん懸命にあちこち探すが出てこない。結局業を煮やして中止にしようということになり、在り合わせのもので食事を済ます。あした娘が休みなので合鍵を作りに行ってもらえばいいと、しょげるかみさんを慰め、テレビもそこそこに床に就いた。しかしいつもより早いので、眠れぬままにかみさんが散歩に出た前後を考えた。
待てよ、あたしはかみさんが帰ってきたとき庭に居て、一緒にあたしが先にドアを開けかみさんが続いて入った。その際鍵の出る幕はなしだ。そこでまた待てよである。そしてまだ眠らずにいるかみさんに確かめる。鍵を持ったまま散歩に出たのかと。あたしはかみさんの返事を待たずに確信する。かみさん「あっ」と声をあげて布団を飛び出し階下に急いだ。そして「あった」と勇んで戻る。
鍵をいつもの秘密の場所に鎮座しいたのである。
風は嫌いだ。風なら雨のがよい。と言っても程度問題だが。今日は予報が見事的中、午後から時たま唸るような風が吹いている。こんな日は家に閉じこもっているに限る。午前中かみさんのお供で散歩を済ましたのは正解であった。
昼食には温麺を食す。調理の傍ら夕食の仕込みを片付けてしまう。生姜焼きの肉をタレをつくって漬け込み、味噌汁の実の大根を千六本に刻み水に浸して置く。夕食に味噌汁は我が家では定番、なぜなら娘夫婦もそして孫たちも、出勤時は何かとせわしくそんな暇のないのが実情である。
二人の孫は時には、バンと何かしらのドリンクを持って車に乗り込む。車の中での朝食となるわけである。依って朝食はめいめい勝手ということである。
明日と明後日「ギャラリー蔵」にて「みどりのミニ雛人形コレクションと花器・陶器の我楽多市」とチラシに銘打った展示会を開催する段取りとなった。それであたしの発案で童謡の「たのしいひなまつり」を流すことにした。そんなわけで昨日カセットテープを取り出し、ラジカセにセットしたのはいいのだが、なんと具合が悪く役立たずの有様なのである。
無理はない。購入して何年になるか、はるか昔のことなのである。それて中止にしようかとは思ったりしたのだが、言いだしっぺがこれでは申し訳ないと電気店の開店を待って買って来た。これって余計な散財かと悩むところなのだが、懐メロとか落語のテープ、そして己自身が出演した朗読劇のテープもあるので、まあこれで良しと達観することにした。チト言うことが大げさかな。まっ、そんなわけであります。