じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

レ・ミゼラブル 3回目

2009-11-12 23:52:38 | 観劇記
10日ソワレの観劇記です。

レミゼMY楽を堪能……の予定だったのですが、どうにも見納めにするには心残りな公演になってしまいました 一番の戦犯は赤ベストの人だったのですが、まぁこれは後で 今回のお席はH列センター。かろうじてオペラなしでも表情を追える位置で、前回は遠くて見えなかった山崎ファンテや玲奈エポの細かい表情が見られたので良かったですぅ~~山崎ファンテの株はますます上昇 玲奈エポも前回よりは感情移入できた感じ……と言っても玲奈ちゃんの方はやっぱり今期はイマイチ心に響かないのよね。。。舞台全体は迫力がありました。特に1幕の「At the End of the Day」や「One Day More」、2幕ラストの「People's Song」は凄い迫力があって胸に迫るものがありました。

以下、キャスト感想を中心に今回の感想などを。。。


さとしバル:

名古屋以来でございますぅ~~さとしさんの時っていろんな意味で葛藤して観ないといけないので大変なんですわ 「そらの」椅子とテーブル、対決シーンでの椅子の足折れ、、、最近は何とか記憶から消せていたのですが、数日前の公演で銀の食器を盗んで逃げたところで転んだらしい、司教様に恵んでもらったパンは美味しいらしいという話やらが漏れ聞こえてくるので変なスイッチが入らないように頑張る必要があって そうそう、あとエピローグのろうそく さとしバルは火をつけながら歌うんですね~~これが結構時間が長かったので「もしやハプニングか?」と無意味にドキドキしてしまいました 終わった後に友人に聞いたらいつもそうだというのが分かったので納得。何故にレミゼで笑いのツボの心配なのだ~~

失礼しました 真面目に真面目に……いや~~やっぱり萌えますね 特に1幕 めちゃめちゃかっこええわ~~ もしかしたらロチェスターよりも恋レベルは上かも 本気でファンテやコゼットになりたいと思うもん しかも囚人バルジャンの名残 ちょっとやんちゃさんなところが見える時があるんですよね~~だから世間の人たちに虐げられていると一緒に虐めたい みたいな まるで好きな女の子にわざとちょっかいを出すガキ大将かい!って感じですよね~~ムフッ でも、かっこよすぎて こんな気持ちで観ちゃってていいのかな~と思う部分がありました……これまた大いに葛藤しましたわ

さとしバルって固い決意の元に正しい道を選んでいるのでもなく、自分の生き方を問い続けているわけでもなく、ただただ一生懸命に生きているバルジャンだな~と思いました 先のことは考えてなくて、目の前の一つ一つのことに対して常に真剣に向き合っている感じで……ファンテとのやり取りもちびコゼとの初対面の時も、とにかく目の前の出来事に自分ができる精一杯のことをしようとする姿勢が痛々しいほど真摯で誠実。ファンテ再会のシーンはさとしバルの時が一番好きですね~~やっぱりここは優しく近づいて「どこかで~会った?」という風にしてほしいから マリウスとのやり取りも、コゼットへの愛を通してというよりもマリウス自身に向き合っているな~というのが強く感じられました。バリケードでマリウスの存在を知った時も敵意むき出しの花嫁のパパ というよりも、コゼットの成長を認め彼女を本当に託せる存在なのか確かめるように見ているように思いました。あ、、、でもね、1つだけどうしても納得できないことが 「いつも通り」の演出とのことなのですが(by友人)最後の戦いでマリウスが撃たれた後にすぐにバルジャンが駆け寄ってマリウスを抱きしめたまま嗚咽しているんですが、これが結構長い時間で……もしかしてコゼよりも 度が なのか と思ってしまったり…と、これは冗談ですが、それだと戦いが終わってバルジャンが目覚めてマリウスが生きていることを神に感謝するシーンとイマイチ繋がらない気がするんですよね~~前から生きてることは知ってたじゃん!みたいな そこのところは是非ともご本人に聞いてみたいところなのですが。。。

バルジャンの告白~エピローグの老いっぷりは更に凄くなっていてビックリ ラストは髪がボサボサだし~~ でも、身を引こうとする姿勢は本当に本当に切なかったです。でもね~~さとしバルには引き止められない強い意志を感じるんですわ。何だか泣くことは許されないほど重くて深いものが伝わってくるんです。。。バルジャンの背負った壮絶な人生を見せつけられたというか……こういう感覚にさせるのはさとしバルならではだと思いましたね~~ ま、細かい流れや場→場の持っていき方は甘さを感じるところがあるけど、絶対に年を重ねていったら豊穣なキャラクターになっていくこと間違いなし!ますます先行きが楽しみになってきますわ


今ジャベ:

ちゃんと牢獄で生まれたジャベでした……って、そこしか見ていないわけではないのですが 仕事に対する熱さと罪人に対する冷徹さは誰にも負けないくらい ま、時としてじいの恋するバルジャンに対する酷い仕打ちに「じいのバルジャン(笑)に何てことするのよっ」とマジ怒り 叩きたくなってしまいました。跪くファンテに対する視線、、、めちゃめちゃ恐かったですぅ~~触るなんてもってのほか!って感じの軽蔑っぷりでした 自殺シーンも壊れっぷりが激しかったし、下水道でバルジャンを逃がした時の「よし、バルジャン、すぐ行くのだ~~待つぞ、さぁ、24653」の言い方も迷いながらも口から出てしまったある意味本音 の混じった感じで素晴らしかったです ただね~~別に前回あまりにも華々しいジャベを観たせいではないのですが、やっぱり納得できないプリンシパルとしての存在感 何も煌びやかなオーラじゃなくていいんですが(むしろそういうのは要らない)何かね~~今一歩足りないんですわ。しかも、キャラクターの後ろにドラマを感じなくて……歌は上手だしトータルは悪くないんだけど心に残るものがないというか まるでボンゴレさん主催の某劇団の舞台を観ている感じ ホント悪くはないからもう少しどうにかならないものかと。。。


玲奈エポ:

一度観たせい?慣れたせい??前回よりは大丈夫でした 絶対に素直な感情は表に出さない強い部分は健在なんだけど、今回はそういう部分が逆にマリウスには恋愛感情を気付かせないで完全に妹的な存在としてあしらわれているな~というのを感じました。「恵みの雨」では変に強調した叫び声っぽい歌い方(安らかだわ~~いてね、そばに~のところが前回はいきなり大声になっていて凹んだのよね)がなくて順調に 弱っていってくれて助かりました 最後のキスもウルウル……と、これはイズミン君に因るところが大きいんですけどね~~ここでハッとした表情のマリウス←やっと本心に気付いたか、ニブチン!にエポの気持ちがかぶさって切なかったですわ。ただね~~「On My Own」はやっぱりイマイチ……っていうか全く没入できなくてじいも気持ちが散漫になってた感じ。全然別のことを考えてたし う~~ん、このまま苦手な役者さんにならないといいんだけど


山崎ファンテ:

今回も素晴らしいファンテを見せていただきました 特にエピローグ 前回よりも舞台に近いお席だったので仕草や表情がよく見えてますます涙腺が緩みまくって 最初はコゼットのことを不思議そうな感じで見ているんですよね~~まるで自分の子供かどうか確かめているかのように。。。そして、その後にマリウスを見て今の状況を悟る。その時に本当の意味でバルジャンを連れて行っていいと思えたんじゃないかな~~って感じました。だからこそ最後に溢れていたのはバルジャンへの感謝の気持ちであり、「私は父じゃない」と告白した時に優しく背中を包み込んだんじゃないかな~~と。ホント、今期は進化しましたわ、、、山崎さん


沙也加コゼ:

今期一番の注目ネタ やっと観られましたわ~~さんざんな評判も聞いていたのですが思ってたほど悪くはなかったです。ストレートなヘアスタイルは今までなかったのでは???じい的な好みだと最後のウェディングの髪型はウェービーにちょんちょりんなピンクの飾りがいいんだけど 確かに他コゼ2名に比べたら歌は弱かったけど少なくとも聞いていられないレベルではないので ただね~~存在感が少々派手なところがちょっと 玲奈ちゃんとは別の意味で魅せどころを知っているな~と感じられたんですよね~~演技も細かいのはいいんだけど動きすぎて目障りな部分も……テレビドラマじゃないんだから あと、エピローグは泣きすぎです 逆にわざとらしく見えてリアリティがないんですよね~~パッと見た感じは分かりやすいんだけど何かが違うというか。。。もう少し経験を重ねて勉強してほしいところですね~~


泉見マリ:

今まで観た中で……と言っても今期は3回目ですが 一番良かったんじゃないかな~~本当に本当に素晴らしいマリウスでした 特に2幕は格別でしたね~~今回はエポに対して妹的な気持ちで接していたように感じました。なので「恵みの雨」でエポがキスをした時にハッとした表情になるんですよね~~それがあまりにも痛々しくて あと、カフェソング→バルジャンの告白の流れも良かったですぅ~~自分一人が残された後悔、寂しさ、友への侘び、、、いろいろな深い思いが伝わってきて涙涙 そして、バルジャンから過去を告白されたところの表情……これが凄かった あまりにも大きくて重い事実を投げかけられたことに対して茫然自失という感じで魂が抜けたような表情だったんですわ。途中からバルジャンの言葉が入ってきていないような。。。立ち去ろうとするバルの背中にしがみついて引き止めようとするところは半分泣きが入っていたような感じだったんですが、ここでじいはめちゃめちゃ納得しましたね~~エピローグで「愚かな僕許して~」と全ての真実を知って詫びる歌詞があるんですけど、原作ではバルの過去にある種の嫌悪感を感じて遠ざけてしまうという前提があっての謝罪という意味が含まれているのですが(その点は3年前のノビマリの解釈が素晴らしかった)今回のイズミンマリの表情を見ながら、真剣なバルの思いを引き取れなかった後悔があったんだな~~と


駒田&モリクミテナ夫妻:

久しぶりにお会いしました~~この組み合わせのテナ夫妻は明るい悪って感じです。モリクミさんは声がでかいっ!歌詞ではない呟きが全てはっきり聞こえて面白すぎです 虐められるちびコゼを見ながら、別の意味で逆らっちゃいけないテナ夫人だな~~と(阿知波さんや田中さんだとマジに恐いので震え上がっちゃうんだけど)駒田さんも客席の乗せ方が本当に上手。わざわざ煽らなくても自然に客席から手拍子が上がってくるし~~ このテナ夫妻はビッグな成功はしなさそうで小者の可愛らしさが前面に出ているような気がしました。取引きが終わって盆が回って退場の時も他キャストの時は「もっと高値で売れたのに」「あんたが余計なことを言うから…」と強欲なセリフが飛び交うんだけど、今回は大金を手にして狂喜乱舞していたので


サカケンアンジョ:

スミマセン 2007年まで一番見たアンジョで嫌いではありませんでした。むしろその身近なリーダー的部分が共感しやすかったんですけど……1幕のABCカフェ辺りは、学生や民衆を扇動するリーダーというには“小者”だったけど、まぁいいように世界観を組み替えて より現代的に 部活やサークルみたいな感じで捉えれば共感できる部分はあったんですわ。目指す方向は共有していても人によって熱や行動、考えはバラバラ、それをまとめる世話焼き担当…みたいな でもね~~それでは納得できなくなってきたんですわ。日本語の歌詞にはそのニュアンスは出せないんですが、アンジョが歌う歌詞@ABCカフェの中で「We need a sign(我々がするべきことは~)」と前半で歌っているのが「His death is the sign we await!(さぁ立ち上がろう)」とsignの前に付けられる冠詞が不定冠詞から意志を持った定冠詞に変わるんですよね~~そして、その確信や決意の中に若者ゆえの切なさや無謀さ、瑞々しさや危うさが入っているところがアンジョの魅力なんだと思うんだけど、それが全く感じられなくて……そういった部分、今期は優一アンジョが秀逸!とにかく凄かったので

でね~~2幕でぶちキレ 殺意を抱く存在になるとは とにかく歌に魂が全く入っていない ただ歌詞を音符になぞっているようにしか感じられませんでした。演技も散漫!エポの亡骸を追いかけようとするマリウスへの思いやりはなし 最後の戦いでグランに別れを告げるところもただ目の前を走りすぎただけ マジ、やる気はあんのか?なめとんのか??怒りが沸々と……おかげでバリケードでは全く泣けませんでしたよ~~ 普段は絶対にしないアンジョの逆さづりで拍手してやろうかと思いましたわっっっ



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