じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

レ・ミゼラブル 6回目(本編)

2007-07-27 22:43:48 | 観劇記
2週間ぶりのレミゼ 前回に続き、今回も最前列~~ ど真ん中付近にて観劇してきました。終幕後にはファン感謝イベント トークショーがあって2倍楽しめた公演となりました。ではでは早速。。。

今日はとってもエネルギッシュな舞台でした。地雷源は相変わらず でしたけど、オケ&ベテラン役者陣が上手くカバーしてたので前回観た時ほどの拒絶感はなかったです(慣らされてしまったのか、それなりに成長してたのかは??ですが)。他キャストは、続投組&加入組それぞれが“自分なりの”演じ方をしていたので表現がとっても力強くて圧巻 しかも、その瞬間瞬間が過ぎた後もジワジワと迫ってくる感動~~素晴らしかったですぅ~~

中でも秀逸だったのは、やっぱりさとしバルジャン 歌の調子はイマイチ 無理して声を出してるなぁ と感じるところがあって、声量を保つために地声になってて、その地声が更に裏返って……という部分もありましたが、バルジャンの魂がこもった熱い歌声 仕草や醸し出す雰囲気も丁寧で細やかで、バルジャンの気持ちがスーッと伝わってくるんですよ。しかも、その演技力、他のイマイチなキャスト(コゼとかファンテとか……爆!)までも覆い包んで引っ張っていくから凄い影響力だなぁ~と感心 真に演じる力があるからこそ成せる業だと思いました。

そんな素晴らしい力 他にはテナ夫人@瀬戸内さん 可愛さと憎々しさが同居した濃いキャラを軽やかに演じてくださったので、地雷テナのテンポの悪さ、単調な歌い方をうま~くカモフラージュ してくれました。あとは、、、歌えないコゼット じい的に雰囲気はそこまで嫌いではないんですけどね~~しかし あそこまで歌えないとなるとちょっと……でも、今回は伴奏が上手くリードしてた気が 気のせいかもしれないけど、気持ち大袈裟に緩急を付けてわざとテンポを上げたり落としたりしてた???そうすると“節”ができるので外れてる歌もセリフを言ってるように錯覚させてくれるんですよね。←あくまで“錯覚”本当は本気で上手い歌が聞きたいものですけど オケ、GJでした。あ、でもね~~塩ちゃん、激しすぎっ 舞台からちょっと視線を下に向けるとノリノリに歌ってる塩ちゃんに合図を出す手に大きなブレス音 しかもスコアをめくる音がうるさい……かも 音楽的には面白いものが見えるんですけど、塩ちゃん棒振りの日は前列席は酷かも

カテコはさとしさんのガッツポーズ を中心に微笑ましくて元気いっぱいの雰囲気。オケピへの拍手 では塩ちゃんと何やらイタズラめいたことを言い合ってた感じ。チラリと聞こえたところでは「ブラボー」と言ってみろだの「ブラボーorブラーバのどっち?」だの言葉の話だったみたいです。最後はジャベと仲良しこよし~~ 劇中では絶対に見られない光景です。ちなみに……お花キャッチ はできませんでした 1つだけ藤岡クンの投げたお花が目の前に落ちたんですけど、隣の席の人が拾ってみると中身だけ遠くに飛んじゃったみたいで 思わず顔を見合わせて苦笑してしまいました。真ん中付近は難しいですよね~~

以下はキャスト感想でっす

さとしバルジャン:
今日も素敵な バルジャン……特に1幕はかっこよすぎて恋しちゃいますね~~ ファンテに「どこかで~会った?」と駆け寄る時の横顔、スミマセン レミゼで萌えたのは後にも先にもさとしバルの公演だけ自分もやってほしい~~なんて思ってしまいました←バカ でも、プロローグでは野性味溢れるバルなんですよね~~去年までの別所バルを彷彿させるような荒くれ者全開のバルジャン それが司教様に救われるシーンでは手までブルブル~~全身震えてるんですよね。恥じているとか卑下しているとかではなく、今まで知らなかった愛情みたいなものを知ってどうしていいのか分からない感じ。なので、その後の独白シーンは自分の中にある悪を追い払おうとする堅固な決心が伝わってきて、ただただ圧倒~~

コゼット度も更に コゼloveで有名なのは今井バルですけど(今期は未見)、それとは違った愛情を感じました。父性というよりは一人の人間として生きるのに必要な温かい絆といったところかな。お互いに必要としていて、支え合って生きている関係を強く感じました。富田コゼのあどけない仕草のせいもあるんですけど、バルジャンの腕の中にすっぽり包まれるところを見ていると二人の絆が伝わってくるんですよね。ま、じいもあの腕に飛び込みたいなぁ~なんて不届きなことを思っちゃったんですけど 失礼しました なので、マリウスにコゼットを託すところは本当に辛くて辛くて 必要な存在なのにコゼットのことを思って自分は一人きりになる覚悟をする。切なすぎですよ~~この辺りからウルウルきちゃってて、エピローグでは涙腺崩壊。もう、泣けて泣けて……「お前がいてくれて、静かに今死んでゆける」ってコゼットをギュッと包み込むように抱きしめるんですよ。今まで耐えてたものが一気にあふれ出した感じでした。そして、最後の告白の手紙 他のバルだと「もう~~めいいっぱい愛情を注いだんだから言わなくてもいいのに~~」と思うんですけど、今日のさとしバルは最後まで真摯にコゼットに向き合ってる姿が健気で 何だか第1幕で「お願い~教えてよ過去の真実全て」という問いかけに最後の最後で答えて、言えなかった一言を伝えた……もう~~あまりに切なくて涙が止まりませんでした。

さとしバルは人間くさいと言えばその通りなんですけど、自問自答して苦しんで生きてるのでもなければ、神の御心に沿おうとして崇高に生きてるわけではない。とにかく自分が描いている「良き人生」を実現するために一日一日を精一杯に生きてるといった印象なんですよね~~で、その結果が神の御心に叶う生き方だった。。。風貌から受ける印象のせいもあるんですけど、キリストが人間の姿を借りてこの世に生まれてきたって感じでしょうか

今ジャベ:
第1幕の最初の方は良かったですぅ~~ファンテ逮捕のシーンも法律命のジャベールらしい頑なさがあって、でも同時に決して育ちの良さは感じない泥臭いところもあって 対決シーンにはビックリ。いつからあんなにバルジャンを棒で突きまくるようになったんですか~ 別にいいんですけど……って、やっぱり許せん じいの恋した(爆!)バルジャンを痛めつけるなんて 勝手に敵意剥き出し 思わず舞台に駆け上がって殴りたくなってしまいました 第2幕は……う~~ん、やっぱり苦手です バルジャンとの絡み、さとしバルの方は演技のボールを投げかけてるのに上手くキャッチできてないんですよ。砦で顔を付き合わせるところも、もっとジャベの気持ちを表現してくれないとっ 一歩間違えると、ただ突っ立ってるだけの邪魔な人になりかねない。。。立ってるだけで存在感のあるオーラはないんですから~~ 前回も思ったんですけど、瞬間的にイイ と思える表情や仕草があるだけに、良くも悪くも普通すぎるところが今一歩な気がします。そこがじい的に苦手なところですね~~

新妻エポ:
今期お初の新妻エポ 歌に磨きがかかってました。じいのお気に入り 他のエポ2人と比べると演技がちょいと物足りない感じもしますけど、一番身近で共感できるのは新妻エポだと思いました。まさに自分と等身大というか……多分自分がエポだったらこんな風になるんだろうなぁ~と思い描いてることをやってくれるんですわ マリウスには素直になれない部分を隠さずに見せちゃうし「恵みの雨」では健気ではあるんだけど自分の気持ちは押し殺してなくて……撃たれた傷も全部は隠さない辺り、エポの強さ&思いの強さの表れだと思いました。なので目の前にいるのは自分にもある(と思われる)姿 自分のことのように感じてウルウル~~

藤岡マリ:
藤岡クンらしい 堅物マリウスを演じていました。エポに対する感情、後のトークショーで話してたんですけど、「お金で動く存在」として見ていたって 藤岡マリって悪気はなくてイイ意味でも悪い意味でも一途で周りが見えないところを表現しているのでエポをそんな風に考えてたのも無理ないなぁ~って思えるんですよね。ま、そのおかげで、じいが嫌いなマリウスの部分を思いっきり出してくれてるんですけど でも、その分エポには感情移入できちゃうわけで……よりによって厄介な存在を好きになったなぁ~って

東山アンジョ:
今回も崇高で知的なアンジョを堪能させてもらいました 前回も東山アンジョだったんですけど、本人の初日すぐの公演だったこともあって抑え気味だったのが、今回は力強いリーダーっぷりでとても素敵でした 今では珍しい 社会正義を何事にも臆することなく訴える若者らしさに溢れてて……それが眩しくもあり、切なくもあり、、、前途ある若者っていいなぁ~(じいも十分若者、だと思ってますが)と胸が熱くなりました。第1幕の民衆の歌、力強い歌声と熱心な活動ぶりが何だか泣けてきちゃって……

あと、グランとの物言わぬやり取りにも感動~~ 伊藤グランが良かったというのもあったんですけど(以前どこかの公演でダメダメだったグランが判明!納得の公演は全部伊藤グランでした…笑)お互いの考え方の違いが手に取るように分かるんですよね。でも、表向きは反発しあってるように見えて、実は根っこの部分は同じなんじゃないかな~って感じさせる雰囲気もあって……だから、最後にバリケードを駆け上がるところ&カフェソングで肩を組み合う姿は感慨深いものがありましたわ

地雷三連発(コゼ・ファンテ・テナ)
オケ&他の役者さんの演技力のおかげで 以前ほどの拒否反応はないですけど……富田コゼにはもっと歌を頑張ってもらいたいし、ファンテも一貫性のない芝居は勘弁 テナに至っては単調な楽しくない歌い方は止めてほしいものですわ ま、おかげで普段ならコゼだのファンテだのテナだの、注目してるキャストを見ないようにするので、他のキャストが堪能できて助かってますけどね~

以上が本編。トークショーはお次へ

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