じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

7/5 5:20~ TBS「THETIME,」
   10:25~ TBS「ひるおび」
   13:55~ TBS「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」
   15:50~ TBS「Nスタ」
   18:30~ TBS「『二宮孝太郎』✕『それSnow Manにやらせて下さい』合体SP」
7/6 9:30~ TBS「王様のブランチ」午前の部
7/7 13:30 TBS「今夜初回!日劇「ブラックペアン2」&明後日初回火ドラ「西園寺さん」開幕超直前SP」
   19:00 TBS 「バナナマンのせっかくグルメ」
   21:00 TBS「ブラックペアン」放送開始
10月 芭蕉通夜舟 東京公演
    映画「八犬伝」公開
    芭蕉通夜舟 地方公演(群馬)
11月 芭蕉通夜舟 地方公演(宮城・岩手・兵庫・愛知・大阪)
    映画「アングリースクワッド」公開

イリアス 5回目

2010-09-22 23:46:49 | 観劇記
9月19日マチネの観劇記です。

この日は予想外NHKのカメラが入っていました。放送日は未定とのことですが、BSか教育辺りで放送されるっぽい舞台だからこその魅力たっぷりの演目なので……って、どの演目もそうなんですけどね~~殊にイリアスはなので、映像になるとどうなんだろう?と思うけど、ここはNHKさんの手腕に託しますわ~~期待して待ってます

今回のお席は上手側。やっぱりじいはこっち側が好きだわ~~アキレウスの通り道だからというんじゃなくて(爆!)アキレウスの言葉を受け止める側なので思いのやり取りがしやすいのよね~~その空気感や雰囲気を浴びせられるのが好きなのでただね~~今回はどっぷりたんまりやられました~~じいの魂は完全にアキレウスの中に引きずり込まれました久しぶりですね~~この感覚。BB初日の後に軽い過呼吸になった時……よりは全然大丈夫だったんだけど、1幕が終わった時点で手の震えが止まらなくて、、、とにかく普通に立って歩くので精一杯!もう少しで倒れるところでしたそんなわけで、今回はアキレウス、アキレウス、アキレウス、、、とアガメムノンみたいに言いたくなるくらいアキレウスしか語れない……かも

相変わらず痩せたよ~~な印象の内野さんでしたが、多少なりとも落ち着いてきたのでしょうか……いつもの感じで舞台に集中していらっしゃったように見えました……とはいっても、じいの勝手な感覚だけど舞台からはける度にホッとしたような雰囲気もでもね~~初日の頃よりも表現が深くなってきた感じがするのよね~~冒頭の怒りのところも勢いに任せた激しさではなく、理由付けた理屈を抜いた生々しい、奥から沸き上がってくる感情が舞台上を流れていて……それが全てにおいてしっくり来て心地良かったです

1幕でパトロクロスに戦闘復帰を懇願されるところ。日増しにソンハさんのパトロクロスは激しくなっていっているのでは?と思ったりでもね~~その烈しさが今のじいには突き刺さるというか、ついつい役者な内野さんへの思いを重ねてしまうというか……ただ舞台の外のことなんて凌駕するものが流れているわけで、圧倒的にそれに魅せられたかな~というのがホント戦いなんて興味ないも~ん!というカワユイ部分を感じながらも、その前のオデュッセウスや母テティスとの対話の中で戦争が何も生産しないことを悟る……そういう、まぁ現代の視点から見れば至極真っ当な考えを感じているんじゃないかな~というような表情だったんですわ。ただ、やっぱりパトロクロスに詰め寄られ、同じギリシア軍の兵士たちの戦いに触れる中で、アキレウスの中に存在する戦いの血が燃えたぎってくるのを、アキレウスの呼吸と鼓動を通して伝わってきて、じいの心臓までドキドキバクバク呼吸困難寸前まさに、戦えという声に応えるかのように。。。しかもそれだけならいいんですわ。暴走すればいいだけだし反対に引き戻す力も感じちゃって……アキレウスが命が短い運命と分かっていて、それでも戦いに向かうという、ある種の「矛盾」……そこに愛おしさと切なさを感じてしまいました

2幕は役者vs役者、1対1の堪らんシーンが満載ですよね~~もちろん最大最強最高なシーンは、文四郎と家老、じゃなくて(爆!)アキレウスとプリアモスの対話……なんだけどこれは後ほど今回の上手側のお席から改めて観てハッとしたのが亡霊シーンのパトロクロスアキレウスがいかに弔うかを語っている時に笑いながらピョンピョンと跳び歩いているのに「ヘクトルは一緒に焼かない」って言った時に立ち止まって一瞬空気感を変えるんですわ。すぐに「そこまでしてもらえるなんて嬉しいよ」って言うけど、凄く悲しそうに感じたんですよね~~その前の笑顔も虚しさを知り尽くしたかのような雰囲気……「死んで神になった」からこそ知る戦いの虚しさ、生きることの美しさ、そして人間の悲しい性、、、アキレウスに「君だってギリシアに帰れないじゃないか?」「君と同じ壺に入れば何かを残せたことになるかもしれない。でもそれだって永遠じゃない…」というセリフの中にも籠められているのかもそして、それを実感していないアキレウスの表情がこれまた素晴らしくてね~~何だか自分の中の戦う血とシンクロして胸が疼く疼く

そして対話シーン……観劇前にもう1回パンフを読んでいたから、頭に鮮明に残っていたのかな平さんの戦争体験の話がオーバーラップしちゃったんですわプリアモスがヘクトルを戦地へ送り出す、亡き殻でもいいから迎えに行ってこの手に抱きたい、どんな時代でも変わらない親そのものですよね~~何も喋らなくても立ち姿だけでこんなにまでいろんなことが伝えられるなんて!!!その存在感には参りましたわ凄すぎますわ~~さすが平さん内野さんもこんな素敵な年の重ね方をしていただきたいな~と思いつつ、じいの唯一のお方はやっぱりいや~~こちらも凄かった!プリアモスの語りが進むにつれてアキレウスは下手→上手に移動その変化する表情と空気を真正面からビシバシ受けられるから、大変なんだけど快感~~またもやここで“戦争の真実”を感じているであろうアキレウスの何ともいえない複雑な表情……ってリプライズ?カノン??音楽的に言えばこんな感じ…かしかもそれだけなら一つの道筋が見えるというか、戦いは虚しいんだよ~的な方に持っていけるのかもしれないけど、このイリアスはそんな単純な作品ではない。パトロクロスに叫ぶところ、アキレウスがプリアモスの泣き姿を背に感じながら戻ってこない大切な存在を想うところ、それも真実。でも、それでも戦いに出て行き結局はトロイアを滅亡に導いた逃れられない戦いへの欲……戦争とは何かを知っていても戦う血がそうさせる、それが悲しくて、でも美しくて……だって生きるエネルギーでもあるんだから。だからなのかな~~パトロクロス、ヘクトル、そしてアキレウス。戦う姿があまりにも美しいのですやっていることは殺し合いなのに……そんな風に見えるじいもまた「戦えという声がする」のを感じている人間だからなのかもしれません。

カサンドラの歌人はなぜ戦う?怒り、栄光、運命……全部が答えなんだと思いましたね~~そして、、、じいの「闘い」、内野愛にも同じ答えを……胸を張ってそう言えるまた一つ強くなれた。。。
コメント
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