桜の話題が賑やかに報道され、すでに散っている地域があるのに、当地の桜は5月に入ってからで、まだ残雪に囲まれている。
屋根からの落雪や雪退け(雪かき)で積み上げた残雪は2m近く積もったままになっている残雪の雪崩し作業が続いている。
その作業の合間に剣先スコップでの雪の即席彫刻遊びを入れるのが楽しい。
4月の陽差しで雪が目に見えて毎日減って来たのに、気候は逆戻りで雪が又降りだし、雪の消え方は足踏み状態だ。
雪が消えるのは熱で融けて水になって流れるためだが、「ユキガトケル」を音声だけで聞くと、「解ける」「融ける」「溶ける」の区別がつきづらい。
「雪が解けると何になる」という問いに「春になる。」と答えると「ブーー、水になるのが正解。」と言い、「水になる。」と答えると「ブーー、春になるのが正解。」と謎かけで遊んだことがる。
いわゆるユキドケのことを「雪解け」と漢字表現が基本のようだが、謎を解く・結びを解くなどとは別に・冬の硬直状態を解くなどと情緒的な意味が込められていると考えられるが、当地の雪の状態では物理的な溶解なので「雪融け」の方が現実的なのだ。
春陽の熱を頼りに自然に残雪が消えて春になるではなく、雪融けを促進する作業で春到来を早めているのだ。
毎日固い残雪を石炭スコップで崩し、雪塊を更に崩して表面積増やし作業と、地面が氷になり10cm以下の氷面になるとツルハシで氷割りの「氷溶け」作業によって春が来るのだ。
今年の雪融けは1週間以上遅いようだから、春よ来い早く来いと叫びたくなる。